2009年04月28日

つくもがみ貸します

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お江戸の片隅、お紅と清次の姉弟二人で切り盛りする
小さなお店「出雲屋」。鍋、釜、布団にふんどしまで
何でも貸し出す出雲屋ですが、よそにはないような
ちょっと妙な品も混じっているようで…。

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「しゃばけ」のような物を期待すると
ちょっと肩透かしをくらうかも。
今回の作品には、つくもがみが
出てくるんだけど
お紅と清次とのやりとりは全くない。
そういう意味では寂しさも感じる。

しかし、人間と会話しなくても
つくもがみの会話は丸聞こえ。
しっかりしてるんだか、抜けてるんだか。。。
つくもがみ達もそれぞれ、キャラが
しっかりしていて生意気だけれど可愛い。

こんなつくもがみ達を上手く使って(?)
2人の周りで起こる謎を、解いていくという
5編からなる短編集。

5編とも、ある謎で全部繋がっていて
最後には無事、解決するし落ち着く訳だけど
意外や意外、すんなり、あっさりと
まぁ、定番に落ち着いてしまう。
私としては、もう少し、ハラハラ・ドキドキ
したかったかなぁ。。

無難と言えば、無難な一冊という感じ。

★★★+☆☆

posted by ゆき at 11:30| Comment(0) | TrackBack(2) | 畠中恵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月27日

草祭

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団地の奥から用水路をたどると、そこは見たこともない
野原だった。「美奥」の町のどこかでは、異界への扉が
ひっそりと開く―。消えたクラスメイトを探す雄也
衝撃的な過去から逃げる加奈江…異界に触れた人びとの
記憶に奇蹟の物語が刻まれる。

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物足りないというのが、率直な感想。
「夜市」や「風の古道」を読んだ時のような
衝撃を受ける事が出来なかった。

物語は淡々と進むのだけど
ただ、それだけのようで
中途半端さを感じる。

今までの作品で、惹きこまれた
幻想的で情緒あふれる部分を感じる事が
全く出来なかったような気がするし
読み終わった後に感じていた
余韻もなかった。

ミステリー的な意味合いも
今回の作品ではほとんどなかったような気がする。

人、それぞれ作品に対しての
好き嫌いはあるので、あくまでも
私的意見だけれど、今回のこの作品
「恒川ワールド」が感じられず残念。

★★☆☆☆

posted by ゆき at 14:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 恒川光太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月26日

巴里・妖都変 -薬師寺涼子の怪奇事件簿-

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警視庁史上、最強にして最凶の女性官僚・薬師寺涼子警視が
パリの大学の特別講師に招かれた。忠実な下部(?)
泉田準一郎警部補と共にパリに降り立った途端、災厄が涼子と
共にパリを襲う。目の前で老人が謎の怪物に脳を吸わて
死亡したのだ。フランス警察の静止も聞かず当然のように
単独捜査を始める涼子。老人が日本の巨大ハイテク企業
アルゴのヨーロッパ総支配人・藤城奈澄の使用人と知ると
藤城邸へ突入するが……。

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シリーズ3作目も相変わらずで
「涼子、我が道を行く!」
痛快、爽快とはこの事だろう。


今回も泉田君の苦労は続くようで
思わず、「御苦労さま」と
言いたくなってくる・・・w

新しいキャラ
メイド・栗色の髪の「リュシエンヌ」と
黒髪の「マリアンヌ」も登場し
ますますパワーアップ。
このメイドさんが、また凄い設定で
コンピュータと銃器の天才という。。w
ありがちな設定だけど
しっくりくるのも「涼子」という
強いキャラがきちんと生きているからだと思う。

今回も読んで楽しい一冊になっている。

★★★+☆☆

posted by ゆき at 17:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 田中芳樹 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月25日

ステップ

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結婚三年目、妻が逝った。のこされた僕らの、新しい生活―
泣いて笑って、少しずつ前へ。一緒に成長する「パパと娘」を
季節のうつろいとともに描きます。美紀は、どんどん大きくなる。

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私にとってジャストタイムの本だったらしく
本に書かれている文章や言葉が素直に
心の中に入ってきた。
たぶん、これが、独身の時や
結婚しても子供が居ない時に読んでいたなら
また、別の感想になっていたと思う。

男手ひとつで娘を育てる過程が
優しく、丁寧に書かれている。
切なく哀しい部分もあるけれど
全体的に温かさで包まれたものに
なっていて、美紀ちゃんが
その歳、その歳で
母親を求める場面では、切なくて
思わず涙してしまった。

父親と娘、こんな関係なら
素敵だと思う。

子育てしてる今、この時、この瞬間を
大事にしたいなぁと思わせてくれた本。

重松清らしい作品になっている。
お勧めの一冊。

★★★★★

ラベル:読書 重松清
posted by ゆき at 14:36| Comment(0) | TrackBack(1) | 重松清 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月08日

おそろし 三島屋変調百物語事始

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17歳のおちかは、実家で起きたある事件をきっかけに、ぴたりと
他人に心を閉ざしてしまった。ふさぎ込む日々を、江戸で
三島屋という店を構える叔父夫婦のもとに身を寄せ、慣れないながら
黙々と働くことでやり過ごしている。おちかを案じた叔父は
人々から「変わり百物語」を聞くよう言い付ける。おそるおそる
客と会ったおちかは、次第にその話に引き込まれていく。いつしか
次々に訪れる人々の話は、おちかの心を少しずつ溶かし始めて…

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1話1話完結かと思いきやそうではなくて
ラスト、全ての物語がリンクしていく。
私としては、1話完結の方が良かったのではないかと。
ラストのリンクはちと強引なのでは?

おちかは、人々からもたらされる話を聞きながら
自分の心の内をかえりみて、考え悩み少しずつ
解決していく訳だけど・・・
読んでいておちかの心の動きが分かる時もあれば
ちょっとそれは・・というような時もあって
しっくりとこない場合があった。

ラストは特にそんな感じで
読者はどこへやら・・おちか1人で暴走??


ネタバレあり。
続きを読む方はご注意を。


続きを読む
posted by ゆき at 07:06| Comment(0) | TrackBack(2) | 宮部みゆき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月26日

ラブコメ今昔

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突っ走り系広報自衛官の女子が鬼の上官に情報開示を迫るのは
「奥様のナレソメ」。双方一歩もひかない攻防戦の行方は?

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自衛隊X恋愛の短編集。
「クジラの彼」に続く第2弾。

どれもこれも、ベタ甘全開で
「きゃ〜♪」って感じ。

男性視点からの物語が多かったのも良かった。
現実では絶対ありえないであろう
シチュエーション。。
物語の中に入ってどっぷり楽しませて頂いた。

読み終わった後、温かい気持ちになれる。

お勧めの一冊♪

「クジラの彼」の感想はこちら
    ↓
http://xxyukixx.seesaa.net/article/34932069.html

★★★★★

ラベル:読書 有川浩 恋愛
posted by ゆき at 08:11| Comment(5) | TrackBack(4) | 有川浩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月01日

別冊 図書館戦争U

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大好評『図書館戦争』シリーズ、スピンアウト第2弾!
そんで、結局あの人たちは?これにて幕引き。

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待ちに待った第2弾!
図書館から順番が回ってくるまでの
長かった事。長かった事。
しかーし、待った甲斐があったというもの。

最初から最後までやられっぱなし。
特に気になっていた手塚と柴崎。
うんうん。本当に君達、長かったね。
本編終了から、全然発展してなかったとは。。w
まぁ、そういう2人だからこその
この恋愛か?w

「別冊 図書館戦争T」が
甘く甘く、とろけちゃいそうな本なら
「別冊 図書館戦争U」は
甘さ控えめの本かな。
あくまで「T」と比べると・・・
という前提だけど。

もちろん、手塚、柴崎の話だけじゃなく
堂上と郁の結婚生活も垣間見る事が出来て
これでも、やられっぱなし。。

最初から最後まで大満足の一冊♪
これでシリーズ完結なんて寂しいです。
もっと書いて欲しいなぁ。

そうそう、後書きに書いてあったけど
有川先生の旦那様、ナイスアドバイスです。
旦那様のコメントがあったからこその
追記ですもんね。ありがたや。ありがたや。w

★★★★★

posted by ゆき at 16:36| Comment(3) | TrackBack(5) | 有川浩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月07日

ブランケット・キャッツ

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馴染んだ毛布とともにレンタルされる猫たち。「いま」を生きる
人の孤独と猫のしなやかさ。リストラされた父親が家族にささやかな
夢として猫を借りてきた「我が家の夢のブランケット・キャット」
など、直木賞作家が贈る7つの心温まる物語。

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二泊三日で毛布と共に借り出される猫たち。
猫を借りに来る人は、何かしら
問題をかかえてたりする。

猫と過ごす3日を通して、その人達の
人生を垣間見る事が出来る作品になっている。
どの話も、哀しかったり切なかったりするけれど
人間の強さを読む事も出来る。

人物描写や猫の仕草、会話(?)も
すごく丁寧に書かれているので読みやすい。

私としては、
「旅に出るブランケット・キャッツ」が
1番良かったかな。
猫の視点から見た人間達になっていて
面白かった。旦那君の実家でも
猫を飼っているんだけど、あの猫も
この物語に出てきた猫のように
色々、考えてるんだろうか?w

読みやすく、すんなり物語りの
世界に入る事が出来る。
重松清さんらしい作品に仕上がっている。

★★★+☆☆

ラベル:重松清 読書
posted by ゆき at 13:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 重松清 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月04日

ホームズのいない町−13のまだらな推理

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そんじょそこらにホームズのように名推理ができる人はいません。
登場人物が不完全な推測をし合い、勝手に誤解をして、いつも
おかしな展開に。妻とのロマンスのために庭を掘ってほしくない男と
庭のお金を掘り返したい男の思惑が交錯する「第二の空き地の冒険」
など短編七編と、関連する掌編が六編入った、傑作ミステリー集。

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読み終わった最初の感想は
「登場人物が多かった」だった。w
それ程、次から次へと出てくる。出てくる。

そして、この小説、全てがリンクしている。
登場人物が重なってるんだよね。
主役だった人が脇役になったり
脇役だった人が主役になったりで・・・

話が色々な方向へ広がっていくんだけど
ラストにはそれが綺麗に1本に繋がっている。
繋がっているというより繋げたって感じだけど。
こういう終り方も有りかなって思える。

作品紹介にもあるように、「ホームズ」役が
居ないから、推理は迷推理なんだけど
それがまた面白かったりするんだよね。
だから、綺麗に解決してないんだけどw

人物描写も、リアルもリアル。
本当にこういうサラリーマンや主婦が居そう。。

読む時にはメモ片手に
人物相関図を作るといいかも。

私は途中、こんがらがってしまった。苦笑

★★★☆☆

2009年01月30日

ベガスの恋に勝つルール

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ウォール街で働くジョイはその完璧主義な性格が災いし
フィアンセにフラれるハメに。一方、同じニューヨークで父親が
経営する工場を解雇されたお気楽な男ジャック。そんな2人は
それぞれ親友を連れて気晴らしにラスベガスへ繰り出し、ホテルの
部屋のダブルブッキングがきっかけで出会う。すぐに意気投合した
2人はその夜、酒を飲んでバカ騒ぎした末、なんと勢いで結婚して
しまった! 翌日、事の次第に気付いた2人は一転して険悪モード。
だが婚姻の無効手続きをしようとした矢先、ジャックがジョイの
25セントを投入したスロットマシンで300万ドルもの大金を
当てるのだった・・・

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ラブコメの王道とも言える
ストーリー展開で
安心して楽しく観れる。
笑える部分も多々あり、面白かった。

ラストは想像出来るんだけど
ストーリ展開が良かったので
物足りなさを感じることはなく
見終った後は、満足感と
幸せさを感じる事が出来る。
下ネタで笑いを取ってる部分もあるけど
なぜか、爽やかさを感じてしまうから
これもキャメロン・ディアスの魅力かな?w

仲違いしてた2人が
言いたい事言って、やりたい事をやって
自分自身を偽らず、相手にさらけ出し
お互いがお互いのいい所も悪い所も
理解を深め合っていく姿は印象的だった。
やっぱり、恋愛の相手は遠慮せず
本当の自分自身を見せられる相手って事だよね。

エンドロールの後におまけの映像があるので
これも、必見♪

★★★★+☆

posted by ゆき at 14:09| Comment(2) | TrackBack(2) | 気ままに映画&DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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