2008年11月24日

人のセックスを笑うな

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19歳の美術学校生のみるめ。ある日、絵のモデルを20才年上の
講師ユリに頼まれ、その自由奔放な魅力に、吸い込まれるように
恋におちた。友人の堂本に問いただされ、みるめは彼女との仲を
うれしそうに告白するが、実はユリは結婚していた・・・

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――「思わず嫉妬したくなる程の才能」と選考委員に絶賛された
  せつなさ100%の恋愛小説。第四一回文藝賞受賞作。映画化。−−

とまぁ、こんな風に本の紹介がしてあったもんだから
どれだけの物かと思いきや・・・

私としては、完璧に期待外れ。
みるめにもユリにも全く感情移入が出来なかったし
「なんでそういう関係になるのか?」がさっぱり
分からなかった。

みるめはまだいいとしても、ユリの行動は
特に???
旦那様が居るんだよねぇ??
その旦那様の態度も???だったし。。

読みやすいと感じる事は出来たけど
心動かされる物もなかったし
読後に残る物もなかったし
「せつなさ100%」とあったけど
この本のどこに「せつなさ」があるのやらというのが
正直な感想・・・

「第四一回文藝賞受賞作。映画化」
という言葉に踊らされた気分・・・

★☆☆☆☆

2008年11月05日

告白

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「愛美は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に
殺されたのです」 わが子を亡くした女性教師が、終業式のHRで
犯人である2人の少年を自ら裁いた−。

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  第29回小説推理新人賞を受賞し選考委員全員を
  唸らせた新人離れした圧倒的な筆力と、伏線が
  鏤められた緻密な構成力。

こうも魅力的な紹介文が新聞広告に
どぉーんと大きく掲載されてたもんだから
気になって図書館で早速借りた。

全6章からなる本で1つの事件を軸に
わが子を殺された先生の告白から始まり
モノローグ形式で、級友・犯人・犯人の
家族が語り、真相に迫っていく。

この本の最大の特徴は会話形式の一本調子で
文面が続いていくこと。
読み始めは「珍しいなぁ」と思うと同時に
「ちょっと読みにくいかな」と感じたが
そんな思いもすぐに弾き飛ばされる程の
吸引力がこの本にはあり
次から次へとページを捲っていた。

「怖い」というか「ぞくぞくする」というか
なんとも言えない衝撃を読みながら受けた。
各章ごとに、大小係わらず
どんでん返しがあり、読者の意表を
見事についてくる。
出てくる登場人物の負の感情といった
心理描写や集団心理の描写も見事としか言いようがない。

ラスト、どう治めるのかと思いきや
またまた衝撃のラストで・・
読後感は、爽やかとは言えないけれど
「ずん!」と心に残る一冊という事は確か。

これがデビュー作なんて驚き。
次の作品にも期待したい。

未読の人にはお勧めの一冊。

★★★★★

2008年08月18日

鹿男あをによし

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神経衰弱と断じられ、大学の研究室を追われた28歳の「おれ」は
失意のままに教授の勧めに従って奈良の女子校に赴任する。
慣れない土地柄、生意気な女子高生、得体の知れない同僚
さらに鹿・・・・・。そう、鹿がとんでもないことをしてくれたおかげで
「おれ」の奈良ライフは気も狂わんばかりに波瀾に満ちた日々に
なってしまった!

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ブックオフで見つけて衝動買い。
すでにドラマは終っていて。。
でも、ドラマは見る気が
全くしなかったんだよね。

全然、前情報がなくて読んだ本だったんだけど
まさか、ファンタジーなんて。
それも主人公の相方が「鹿」。。。
最初の数ページを読んだ時は
「学園」ものなのかなぁと思ってたんだけど
読む進むうちに、自分の想像を越えた展開で
どんどん惹き込まれていってしまった。

「学園」+「歴史」+「ファンタジー」+「ミステリー」と
色々な特色を上手く組み合わせていて
無理なく読める。
ドキドキあり、ワクワクあり、しんみりありと
内容は盛りだくさんで、本があまり好きでない方でも
読みやすくなってると思う。

ラストはとても爽やかで納得!!

それにしても鹿が大好きなポッキーってどんな?
マイシカって?w

ドラマの主演が玉木宏と知ってたせいか
見てないのに読んでる間中
主人公のイメージが玉木宏に
なってしまったのには参った。汗

★★★★+☆

2007年12月25日

ぶたぶた

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大きな耳の生えたピンクのバレーボールが、とととと…と
階段を駆け下りてゆく。右耳が少しそっくり返り
つぶらな目は黒の点目。何だあれは、ぶたのぬいぐるみっ!?
そう、彼は生きているのです。彼の名前は、山崎ぶたぶた。
歩き、喋り、食事をし、見かけによらず仕事は優秀。そして
なによりもの特徴は、とってもかわいいこと。タクシーの運転手
フランス料理のコック、サラリーマンなどなど、さまざまな
シチュエーションでぶたぶたと出会ってしまった人間たちの姿と
心の動きを描いた連作集。

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ぶたのぬいぐるみが主人公のお話。。
ぶたのぬいぐるみだよ?
ぶたのぬいぐるみ。w
これだけでも意外なのに
どうやら中身は中年おじさんの年齢らしい。
うーん。設定が面白い。
そして、このぶたが可愛いのだっ!!

もちろん可愛いだけでなく
時には厳しく、時には優しく
そして彼を取り巻く登場人物達の
心の声(突っ込み)が面白いっ!
笑いなしでは読めないね。

こんな人(ぶたのぬいぐるみ)が身近に居たら
出会った人達はきっと幸せだろうなぁと。
私も是非、彼に会ってみたい。

もうめちゃめちゃ癒される。

シリーズを読破しなければっ!

★★★★★



2007年12月24日

雲上都市の大冒険

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白のスーツを身にまとう眉目秀麗な荒城咲之助と学ラン姿に
近未来的な義手を持つ真野原玄志郎。2人の名探偵と弁護士
殿島直紀が挑む雲上都市の謎。楽園の地下に潜む座吾朗とは
何者なのか? 連続殺人に隠された真実とは…?

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「第17回鮎川哲也賞受賞作」ということで読んでみた。
とにかく「長いっ!」。
何度、途中休憩を入れた事か。。
理由としては私ごのみの時代風景じゃなかったからかな。

さてこの小説、作品紹介にもあるように
いきなり探偵が2人登場。
この設定にはちょっと驚いた。
けれど真野原玄志郎のキャラは良かった。
登場の仕方からして面白い。
2人の掛け合いは読んでいて楽しいのだけど
まだまだ「探偵2人」という設定を
活かしきれてないなぁと感じる。
まぁ、彼は受賞が決まる前から
シリーズ化を宣言してる事だし
きっと探偵2人にした意味が
後々出てくるのだろう。。。

ラストの謎解きは
「うーん。これってあり?」って人と
「ありえない!」って人とに分かれるんじゃないかな。
私としては、現実的に「ありえない!」と思うんだけど。。
まぁ、「小説」だし「デビュー作」だしと
甘くみれば、、この意外性に審査員も惹かれたのか?と
納得できなくもなく。。苦笑

このシリーズの次回作に期待。

★★+☆☆☆



2007年08月21日

ステーションの奥の奥

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ごく普通の小学生陽太には変わったおじさんがいる。
そのおじさんと夏休みの自由研究のために東京駅の探検に
向かうが、謎の殺人事件に出くわしてしまい?!

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驚いた。。
まず、こういう設定だと思わなかった。
子供が主人公だとは・・・。
なんせ図書館で予備知識なく
借りたもので。。。
で、これは児童小説なのかな?
それとも一応、大人向け??

そして、次に驚いたのがその内容。。
本格ミステリーかなぁと思ってたんだけど・・・。

ネタバレあり。
続きを読む方はご注意を。


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2007年08月10日

ハルカ 天空の邪馬台国

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高校二年の夏休み直前、とある事件で停学となった俺は
気分転換に旅行を決意。資金作りに自宅の蔵を物色すると
一枚の青銅鏡を見つけた。すると急に鏡が光り、少女の顔が
浮かびあがって俺に声をかけてくるじゃないか! 不思議に
思いつつも導かれてたどり着いた先は、なんと三世紀! 
そして空には『邪馬台国』が浮かんでいた!! 

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RPGの「天外魔境」が好きな人には
読む価値ありの一冊。
私も興味しんしんで読んだ。
なんでも、没になったゲームのシナリオが元になっているとか。
なので、もちろん物語もある意味、ゲームの世界。
主人公が過去の世界へ飛ばされ、冒険が始る。

最初の3ページのプロローグの部分を読んだだけで
物語の展開にドキドキ、ワクワクした。
ただの普通の高校生(張政)が主人公で
その彼の個性あふれるキャラクターが生き生きしていた。
どこにでもいるような高校生が主人公ってのがいい。

ライトノベルらしく、テンポよい会話と
ストーリー展開。分厚いのに最後まで一気に読めた。
張政とハルカが悔しい思いや悲しい思いをしながら
成長していく姿が凄く爽やかでカッコ良かった。

ただ、伏線を張っておくだけ張っておいて
全部が解消しきれてないのが残念。
続編を出すつもりなのかな?
出来るなら、そうして頂きたい。
それと、エピローグをもう少し長くして欲しかった。

★★★★☆

2007年04月06日

風が強く吹いている

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箱根の山は蜃気楼ではない。
襷をつないで上っていける、俺たちなら。
才能に恵まれ、走ることを愛しながら走ることから
見放されかけていた清瀬灰二と蔵原走。
奇跡のような出会いから、二人は無謀にも陸上と
かけ離れていた者と箱根駅伝に挑む。たった十人で。
それぞれの「頂点」をめざして…。

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誰もが知っているであろう箱根駅伝をテーマにした話。

箱根駅伝。。実際、テレビで少し見た事はあったけど
それ程興味もなかったし、出場に至るまでのシステムも
私は知らなかった。
そんな私でも、理解できるくらい
丁寧にシステムが書かれていて読みやすかった。
そして面白かった。

出てくる登場人物、すべてが気持ちがいい
爽やかなキャラだった。
まぁ、出来すぎといえば出来すぎなんだけど。w

「走る」とはどういうことか。
「強さ」とはどういうことか。

スポ根と言ってしまえば
それで終わりなんだけど、とにかく面白い。
人物描写も心理描写もとても丁寧で
それぞれの登場人物に惹きこまれる。
個人的にはハイジが好き。
あの、脅し(?)文句が最高!w

ネタバレあり。
続きを読む方はご注意を。


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タグ:映画化 読書

2007年02月19日

ボトルネック

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恋人を弔うため東尋坊に来ていた僕は、強い眩暈に襲われ
そのまま崖下へ落ちてしまった。―はずだった。ところが
気づけば見慣れた金沢の街中にいる。不可解な想いを胸に
自宅へ戻ると、存在しないはずの「姉」に出迎えられた。
どうやらここは、「僕の産まれなかった世界」らしい。

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最初から最後まで一気に読めた。。
しかし、面白いという事じゃなく
怖い物見たさ(?)的な感覚で読んだ感じ。

この物語、どこまでいっても
救いようがない。ただ、落ちていくだけ。
それが何とも言えなく、悲しい。

ネタバレあり。
続きを読む方はご注意を


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2007年02月12日

殺人ピエロの孤島同窓会

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日本から1500キロ離れた、東硫黄島。島の外輪火山が
噴火し、住民は東京に強制移住させられ、現在は
観測所を守っている老人が1人住むだけの孤島である。
そんな島で同窓会が開かれることになり、4年ぶりに
東硫黄高校同窓生が集まった。出席者はクラスメイト36人中
不登校だった1人を除いた35人。和やかムードで進んでいた
同窓会は、突如現れた殺人ピエロにより恐怖の孤島と化す。
次々と同窓生たちを惨殺し始める殺人ピエロの正体は?

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12歳が書いた本で、「奇跡のデビュー作」と
言われてるらしい。
「このミステリーがすごい!」で「特別奨励賞」を獲得した。

12歳が書いたという話題先行の本という事は確か。
この物語、ばったばったと人が死んでいく。
大げさな表現ではなく、それこそ1ページを捲る事に。w
私としては、読んでる間中、「バトルロワイヤル」を
思い出してしまって。。

その理由のひとつとして、この本の登場人物の年齢設定が
20歳の大学生だったり社会人だったりするのだけれど
それぞれの人物描写が幼くどうしても高校生にしか思えない。
そして、クラスメイトが次から次へと殺されていく。
これだけ同じ条件が揃えばねぇ。。

まぁ、作者はニュースを見てこの本のストーリーを
考えたそうだけど。

ハッキリいって、リアリティもなく展開も乱暴で
なぜそこでそれが起こる?って感じ。
まぁ、それでも最後まで読ませるだけの
テンポは凄いと言わざるを得ないかな。

将来性を期待しての評価。

★★+☆☆☆





2007年02月10日

垂里冴子のお見合いと推理

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縁談は事件を連れてやってくる――!
垂里家の長女・冴子、当年とって33歳、未婚。
美しく聡明、なおかつ控えめな彼女に縁談が
持ち込まれるたびに、起る事件。
冴子は、事件を解決するが、縁談は、流れてしまう……。
見合いはすれども、嫁には行かぬ、数奇な冴子の運命と
奇妙な事件たちを名人上手の筆で描き出す
特上の連作ミステリーついに文庫化。

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本格ミステリーを読んでいるというよりは
漫画を小説にしたものを読んでるような雰囲気。
ミステリーというよりキャラクターもの?
作者が後書きでも書いているように
キャラクター主導の小説。

キャラクター主導だけあって
垂里家のドタバタ劇が面白い。
冴子、空美、京一の3人の姉、弟が
協力して事件を解決していく訳だけど
この3人の会話が面白い。漫才のよう。
そして、忘れてはならないのが
毎回、冴子にお見合い話を持ってくる伯母の合子。
「お見合い会の孤高のハンター」である。
この伯母の使命感。
そして、空美とのライバル対決。
いやぁ、なくてはならない存在でしょう。

夜、寝付けない時や
ちょっと軽く何か読みたい時にお勧めの1冊。

★★☆☆☆




2007年02月05日

冷たい密室と博士たち

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同僚の喜多助教授の誘いで、N大学工学部の低温度実験室を
尋ねた犀川助教授と、西之園萌絵の師弟の前でまたも
不可思議な殺人事件が起こった。衆人環視の実験室の中で
男女2名の院生が死体となって発見されたのだ。完全密室のなかに
殺人者はどうやって侵入し、また、どうやって脱出したのか? 
しかも、殺された2人も密室の中には入る事が
できなかったはずなのに? 研究者たちの純粋論理が
導きだした真実は何を意味するのか。

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今回もやっぱり理系の人向き?
実験の説明されても何のことやら??
理系向きじゃない人にはやっぱり少し難しいという
印象は前作同様かな。

「すべてがFになる」と同じシリーズの第2弾という事で
期待したんだけど、至って「普通」。
トリックも動機も前作に比べて物凄く納得出来た。
読んでる途中からだいたいの想像が出来てしまって
ただ、あくまで「だいたい」だったのは悔しいかも。
ラスト、謎解き部分を読んでもそれ程の衝撃はなく
解説を読んで納得してる感じ。

さすがに前作よりは犀川と、萌絵の人物描写が掘り下げられて
登場人物に少しずつ詳しくなれてるように思う。

「すべてがFになる」は動機がいまひとつ納得出来なかったんだけど
今回、こんなに普通にされるとこれはこれでいまひとつ。。
まぁ、私の我が儘なんだろうけど。苦笑

この本、本当に「普通」の一言に尽きるかな。
前作のインパクトが強すぎるんだよね。

★★+☆☆☆





2006年12月31日

キスまでの距離−おいしいコーヒーの入れ方1

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高三になる春、僕といとこのかれん、その弟である丈の
同居生活が始まった。やがて僕は、かれんの秘密と
それにまつわる哀しい彼女の想いに気づいてしまう。
“かれんを僕のこの手で守ってあげたい…。”
僕の心は激しく打ち震えた。
でも、どうしたら二人の距離は縮まる…。
どうしたら、彼女はその寂しげな瞳の中に
僕の姿を映し出してくれる…。
純粋で傷つきやすい二人の恋の行方は…。

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少女漫画を小説で読んでるような感じだった。
漫画大好きの私にとっては、読みやすく
感情移入もしやすい本で、あっという間に読み終わる事が出来た。

僕(勝利)とかれんのキャラがなんとも言えず良い。
2人の純情でひたむきな行動や心理描写を読んでいて
読んでいるこちらまでドキドキしたり、ワクワクしたり。
特殊な人が主人公ではなく
どこにでも居るような人、そして設定だからこそ
ここまで物語に入りやすいのかも。

恋愛小説の王道と言える本だと思う。

調べてみたら今のところ全部で10巻まで出てるらしい。
読むんだろうなぁと思う自分が居る。
この2人の今後の展開は読んだ人なら絶対気になるはず。

★★★★+☆



2006年12月30日

すべてがFになる

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孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された
生活を送る天才工学博士・真賀田四季(まがたしき)。
彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を
切断された死体が現れた。偶然、島を訪れていたN大助教授
犀川創平(さいかわそうへい)と女子学生
西之園萌絵(にしのそのもえ)が、この不可思議な密室殺人に挑む。

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本格ミステリーとの事で図書館で借りてきた。
面白い事は面白いかな。
死体が現われるシーンではゾクゾクしたし
展開も物凄く期待させられもしたし。
ただ、ところどころに出てくる専門用語に参った。
分かる人には分かるんだろうけど
私には何のことやら??
理系の人向き?
まぁ、勉強になる部分もあったけど。

それと、人物描写がいまひとつ。
「天才」と「お嬢様」という枠組みで片付けてる気がする。
もう少し掘り下げて欲しかったかも。

そして、そして。。。。

ネタバレあり。
続きを読む方はご注意を。


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2006年10月30日

トラブル・クッキング

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料理下手を返上すると固く決意した著者。
まずは作家モノの土鍋を購入し、お惣菜の帝王
肉じゃがに挑戦するが…。鍋の中で茶色いデンプン質の
固まりと化した肉じゃがの悲劇、「土鍋と肉じゃが」に始まり
「御飯無情」、「岩おはぎ」、「玉砕かきたま汁」など
タイトルからして笑える25篇。失敗談ではあっても
思わず作ってみたくなる料理も登場。
食欲と「調理本能」を刺激する傑作クッキング・エッセイ。

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「面白い」のひと言。
自分も経験した事がある失敗談が出てきたりすると
「自分だけじゃないんだぁ」と安心したり
また、「どうしてそこでそういう事する?」と
突っ込んでみたくなったりと楽しく読める。

群さんには悪いけれど
料理苦手な人が読めば
「これなら自分の方がマシ」と
自分に自信がもてるんじゃないだろうか?

失敗談ばかりだけれど、なぜか食欲をそそられる。

「食欲の秋」お勧めの1冊。

★★★+☆☆


2006年07月21日

サウスポー・キラー

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旧弊な体質が抜けない人気プロ野球チームの中で
孤軍奮闘する、クールな頭脳派ピッチャー。
彼は奇妙な脅迫事件に巻き込まれていく……
犯人の狙いはいったい何なのか? 
孤高のヒーロー大奮闘!

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読みやすかったし、文章の表現力も良かった。
最後の方で登場する打者との勝負シーンも
迫力があり緊迫した様子が手にとるように伝わり
この部分がこの本での最大の山場のように感じた。

野球をもっと知ってれば、もっと面白い本になったのかも。

ただ、序盤からなんとなぁーく黒幕が
分かってしまったのが残念。。

『このミステリーがすごい!』大賞第3回大賞受賞作。

★★★+☆☆



2006年07月10日

天使の梯子

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『天使の卵』から10年。歩太・夏姫、29歳。
8歳年下の男に熱愛される夏姫…。
再び、あのせつない恋物語が甦る。

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続編というから主人公が同じかと思いきや。。
今回はまた違った主人公が設定されていた。
「天使の卵」から10年。
その後の歩太・夏姫の事が書かれていて
成長した姿を読む事が出来る。
「天使の卵」程のインパクトはないものの
切なさと爽やかさは感じる事が出来る。
「天使の卵」を読んだ人には必読かも。

★★★+☆☆

2006年06月25日

天使の卵

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19歳の画家志望の予備校生、歩太と
8歳年上の精神科医、春妃。
二人は春もまだ浅いラッシュアワーの電車の中で
その"恋"に出会った。
止まらない、もう誰にも止められない
この激しく貫く純愛。

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村山由佳、この方の本はこれが初めて。
とても綺麗で透明感のある文章だと思った。
ラストがとても哀しくて哀しくて切ないのだけれど
切ないだけじゃなく考えさせられる物もある。
「死」と「純愛」がテーマの本かも。
ただ、ラストが中途半端に終わってるように感じるのも事実。
続編である「天使の梯子」を読みたいと思った。

★★★★+☆

2006年06月16日

人間の証明

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「母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?」
西条八十の詩集をタクシーに忘れた黒人が
ナイフで刺され、ホテルの最上階に向かう
エレベーターの中で死亡した。
棟居刑事は被害者の過去を追って
霧積温泉から富山県へと向かい
ニューヨークでは被害者の父の過去をつきとめる。
日米共同の捜査の中で
あがった意外な容疑者とは…!?

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映画・ドラマにもなった話題作。
「悲しい」というのが感想。
ミステリーあり、人間ドラマありと内容は充実している。
本文中に出てくる詩も良い。
「人間の証明」ラストを読めば分かるはず。

★★★+☆☆

2006年06月02日

東京タワー −オカンとボクと、時々、オトン−

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読みやすさ、ユーモア、強烈な感動! 
同時代の我らが天才リリー・フランキーが
骨身に沁みるように綴る母と子、父と子、友情。

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友人から「この本いいよ」と薦められ読んだ本。

作者自身と家族の関係を綴った物語。
私が読み終わった時には目の前に
涙で濡れたティッシュの山が。。

ストレートに素直にこの本の言葉が入ってきた。
書きたい感想はたくさんあるけれど
どれもこれも私が書くよりは自分自身で読んで
感じて欲しい。

読み終わった後はきっと優しい気持ちになれるはず。

お勧めの1冊☆

★★★★★

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