2009年05月13日

ジウ -警視庁特殊犯捜査係-

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ある夏の午後、都内の住宅街で人質篭城事件が発生した。
所轄署や機動捜査隊が現場を固める中、本庁からは
門倉美咲巡査が所属する捜査一課特殊犯捜査第二係も出動。
篭城事件や誘拐事件の現場作戦活動を担当するSITは、すぐに
犯人との交渉を始める。だが、長引く篭城に、本庁警備部が
特殊急襲部隊を待機させ、SITに無言の圧力をかける…。
夜を迎え、差入れ役を命じられた美咲は犯人のもとへ
向かった―。この瞬間、すべての歯車が回りだし、新たな
巨大事件の姿が現れ始める。

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最初から最後まで一気読み。
アクションあり、ロマンスありと
読み応え十分。

誘拐犯を追う「美咲」とSATに入隊した「基子」。
性格も考え方も何から何まで正反対の2人を
中心にし、この2人の視点で物語が進んでいく。

犯人対警察(SAT)の攻防戦などは
読んでいてとても、ドキドキ、スリリングだった。
ただ、SATの描写はあまりにも細かすぎて
理解出来ない部分があったけれど。

今後この2人が『ジウ』に対して
どのように迫っていくのか、
『ジウ』の正体はどうなるのかがとても楽しみ。

全3巻ということなので、続きを読んでみたいと思う。

★★★★☆

2008年11月02日

きみの歌が聞きたい

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夫に恋人がいることを知って傷つきながらも、諦念を抱いて日々を
送る美和。そんな彼女と共に、天然石のアクセサリー・ブランドを
立ち上げた幼馴染の絵梨。そして、絵梨のかつての恋人であり
さまようようにして生きる少年ミチル。いつしか、美和とミチルは
週に一度だけベッドを共にするようになる……。

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物語はどこまでもどこまでも
静かに、静かに進んでいく。
短編集かと思いきや
全部がひとつの物語になっていて
タイトルに石の名前がつけられている。

美和と絵梨。親友同士の2人を中心に
話が展開していくのだが
物語の視点は美和、絵梨、ミチルの
3人からなっている。

この本、好き嫌いがはっきり
分かれるんじゃないだろうか。
少なくとも、私向きの本じゃない事は確か。

3人が醸し出す雰囲気や会話は
とてもいいなぁと思うのだけど・・・
いまひとつ盛り上がりに欠けるというか
感情移入が出来ないというか。。。

タイトルの意味もいまひとつ
分からなかったし。。

天然石には興味があったので
色々な石の名前や意味を理解出来た事が
唯一、この本を読んで良かったと思える事かな。

★★☆☆☆

2008年09月15日

西の魔女が死んだ

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中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった
少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを
西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり
大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが
魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。
喜びも希望も、もちろん幸せも…。

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「泣ける」「感動した」という感想が多かったので
気になって読んでみたんだけど・・・
自分は、どうやら人とは違うのか?

読み終わった後でも、どこで泣けるのか
さっぱり分からなかったし、はっきり言って
感動もしなかった。。さて、どうしたものか。。うーん。

まず、題名にある「魔女」
この本では「魔女」=「祖母」なのだけど
なんで、魔女という呼び名をつけたんだろう?
そこからして、よく分からない。
普通に「おばあちゃん」でいいと思うんだけど。
ファンタジーだと思って読み始めた私もいけないのか?

文章も優しく分かりやすく書いてあるし
情景も想像しやすく、綺麗だなぁと思う事は思うんだけど
何かが足りないというかインパクトが少ないというか。。

期待が大き過ぎたのか物足りない一冊になった。
読む年齢によるものもあるのかも・・・

★★☆☆☆

タグ:読書 映画化

2007年12月01日

100回泣くこと

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実家で飼っていた愛犬・ブックが死にそうだ、という連絡を
受けた僕は、彼女から「バイクで帰ってあげなよ」といわれる。
ブックは、僕の2ストのバイクが吐き出すエンジン音が何より
大好きだったのだ。4年近く乗っていなかったバイク。彼女と
一緒にキャブレターを分解し、そこで、僕は彼女に
「結婚しよう」と告げた。ここが世界の頂点だと思っていた。
こんな生活がずっと続くんだと思っていた―。

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話題の本という事で読んでみたのだけど。。。
うーん。こういうテーマの本が多すぎる。
なので、もちろん泣ける訳もなく
「また、お決まりのパターンか。。」と。
先が読めてしまうし、どうしても
「泣かせたい」という作者の意志を感じてしまって。

ストーリーや文章などは綺麗で読みやすく
主人公の心理にも共感出来るものが多々
あったけれど、こういう本をすでに何冊も
読んでる私には目新しさがなく
「もういいよ〜」ってのが正直な感想。

ネタバレあり。
続きを読む方はご注意を。


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2007年06月21日

正義のミカタ

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いじめられっ子の亮太は自分を変えようと
「正義の味方研究部」に入部する。
果たして亮太は変われるのか。いじめ、リストラ、格差。
こんな社会で生きていかなきゃならない、将来が少し不安な
あなたに贈る、書き下ろし青春小説。

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「正義とはなんぞや?」
難しいテーマを含んでいる作品。
正義って本当になんだろう。

この本を読んで
「物事を見るときには色々な角度から見なければいけない」
と誰だったかに言われた事を思い出した。

自分から見たら、それは絶対正しいと思う事でも
違う立場の人から見たら、それは間違ってる事かもしれなくて
また違う人から見れば、善悪がつく物事でもなかったりという
人によって感じ方も違えば、見えるものも違うわけで。
そう考えると「正義」という「定義」もきっと
人それぞれ違うのだろう。
でも、人間はついそれを忘れがちになるよね。
自分が正しいと思ってる事が正しくて
相手が間違ってると思い込んでしまう。
「正義」って難しい。

うーん。うまく言えないけれど
なんかいっぱい考えさせられる。

でも、これじゃ本の感想になってないか。。w

本の感想を書くならば、「面白い!」のひと言。
400ページの分厚さが気にならない。
亮太の自分自身の「正義とは?」の葛藤について書かれているし
ストーリーの展開もスピード感があって良かった。
最初はほのぼのと学園物語みたいな感じだったのに
それだけで終わらせないのはさすがかな。
後半の亮太にはハラハラ、ドキドキしちゃったよ。

最終的に出した、亮太の結論は気持ちのいいものだった。
読後感は爽やか♪
まぁ、考えるものはあるけどね。
お勧めの1冊。

★★★★★

2007年04月21日

彼女はたぶん魔法を使う

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刑事をやめて、ルポライターと探偵業をこなす柚木草平。
ある雨の日に、彼のもとに不思議な事件が持ち込まれた。
謎の糸をたぐり寄せるたびに、出逢うのはいろんなタイプ
の美女、美女、美女。殺人事件の謎ときから、掃除、洗濯
料理をこなし、おまけに『いい女』にも強い柚木が
さり気なく活躍する人気シリーズ。

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ミステリーなんだけど、ミステリーを楽しむというより
主人公、草平と登場する女性達とのやりとりを
楽しむのがメインの物語になっていると思う。

二枚目なんだけど、二枚目になりきれない。
しっかりした娘に振り回され
社会的地位を築きつつある妻には怒られ
依頼者に会ってみればとびきりの美人。
捜査を開始してみれば謎が謎を呼び・・・。

惹きこまれるようで惹きこまれない自分が居た。
なんとも中途半端な読後感。
多分、出てくる女性全てが美人だとか
訪ねて行った女性が簡単に部屋に上げてくれたりとか
ちょっとしたことが引っかかったからだと思う。

確認してみたら90年発行となっていた。
この時代ならではの小説なのかな。

シリーズ物らしいが
読み終わった今、続編を読みたいと思わないのが残念。

★★☆☆☆

2007年02月11日

きいろいゾウ

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その昔。少女は、病室できいろいゾウと出会った。
青年は、飛ばない鳥を背中に刻んだ。月日は流れ
都会に住む一組の若い夫婦が、田舎の村にやってきた。
妻の名前は、妻利愛子。夫の名前は武辜歩。
ツマ、ムコさんと呼び合う、仲のよいふたりだった。
物語が、いま、はじまる。

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田舎で始まる夫婦2人の生活。
ツマは色々なものと話、ムコは日記を綴ることで
物語が進んでいく。
その進み具合といったら、
春から夏、夏から秋といったように
季節がゆっくり、ゆっくり変わるように
進んでいくのだ。

仲睦ましく見えた2人だけど
読み進める事に、今まで見えなかった
心の深層に近づいていく。それがまた恐ろしい。
この先、どうなるのかが気になって
読むのをやめられない。

ツマもムコもそれぞれが抱えてきたものと
真正面からぶつかる姿が丁寧に書かれていて
味わい深い。

この作者、言葉の使い方が上手いと感じた。
言葉に雰囲気というものがあるとしたら
それを上手く使ってる気がする。

「夫婦とは?」「愛とは?」
自分が「当たり前」と思ってる事が
どれ程大事なのかを改めて気づかされる事になる。

ラスト1行に思わずホロリ。

★★★★+☆


2006年11月02日

真夜中の五分前 side-B

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砂漠で毛布を売らないか」IT企業の社長・野毛さんに
誘われるまま会社を移った僕は、バイトと二人きりの職場で
新しく働き始める。仕事は、客入りの悪い飲食店を
生まれ変わらせること。単なる偶然か実力か
僕の仕事はすぐに軌道に乗り、業界では隠れた有名人となる。
ある日、本当に久しぶりに尾崎さんから電話が入った。
もう二度と会うまいと決めていたのに―。
再会した尾崎さんは「頼みがあるんだ」と
信じられない話を切りだした。

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side-Bから約2年後の話で続きになっている。
2年後とあって、かすかに僕が成長しているのが伺える。

ネタバレあり。
続きを読む方はご注意を。


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2006年10月27日

真夜中の五分前 side-A

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小さな広告代理店に勤める僕は、学生時代に事故で失った
恋人の習慣だった「五分遅れの目覚まし時計」を
今も使っている。その五分ぶん、僕は社会や他人と
ズレて生きているようだ。そんな折り
一卵性双生児の片割れ「かすみ」と出会う。
かすみは、双子であるが故の悩みと、失恋の痛手を抱えていた。
かすみの相談に乗り、彼女を支えているうち
お互いの欠落した穴を埋め合うように
僕とかすみは次第に親密になっていく―。

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初めて読んだ本多孝好作品。
本の中には、彼独特の時間が流れている。
私にはこの時間の流れ方が心地良かった。

淡々と静かに進んでいく物語。
その中で交わされる会話や表現に
ユーモアとセンスを伺う事が出来る。
この本には色々なタイプの失恋
そして恋の始まりが納められている。
「恋」の形はさまざまでまたそれを読み取るのも楽しい。

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2006年08月12日

大誘拐

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紀州随一の超大富豪・柳川家の女主人とし子刀自が
「虹の童子」と名乗るものに誘拐された。
要求された身代金はなんと百億円。
しかも犯人は、金と引換えの場面をテレビで中継せよと
捜査陣を煙に巻く。いよいよ身代金受渡しの場面となるが
前代未聞の大事件はさてどんな結末に。

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素直に面白かった。
誘拐犯と誘拐されたおばあちゃんの立場が入れ替わり
このおばあちゃん、肝もすわり度胸もあり
ユーモアもあるという。
すっかり振り回される誘拐犯。
ミステリー+コメディーという感じのストーリー。

誘拐犯も根からの悪党ではなく
おばあちゃんに接していくことで
移り変わる心情も納得のいくもので読んでいて
素直に共感できた。

見事な伏線・トリック
そして個性あふれるキャラクター。
文章も温かみ・笑い・ホロリとする場面ありと
どれもこれも素晴らしい。

誰も死なないというのもこの物語のいいところ。
読んだ後は1人でニヤリとする事になるだろう。

★★★★★



2006年07月26日

ロートレック荘事件

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夏の終わり、郊外の瀟洒な洋館に将来を約束された
青年たちと美貌の娘たちが集まった。
ロートレックの作品に彩られ、優雅な数日間の
バカンスが始まったかに見えたのだが…。
二発の銃声が惨劇の始まりを告げた。
一人また一人、美女が殺される。
邸内の人間の犯行か、アリバイを持たぬ者は、動機は。
推理小説史上初のトリックが読者を迷宮へと誘う。

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勧められて読んだ本。
やっぱり、やられたぁというのが正直な感想。。
「やられるよぉ」と聞いていたので
自分はそうはならないようにと注意深く読んだ。

途中、「ん?」と自分的に引っかかる部分もあり
何度も前後し読み直しもしたけれど
決定的な部分が分からず、勢いでラストまで。

ラスト、ある一箇所で目が釘付け。
は?どういうこと?
で、また読み直し。。。

最後には謎解き部分がある。
そしてここでも読み直し。
何度読み直した事か。。苦笑

参った。すっかり作者に騙された。
この方、上手すぎる。
本格ミステリーとして読むものではなく
文章を楽しみながら読むといい。

こういうタイプの本は初めて読んだような気がする。

★★★★+☆

2006年07月05日

サヨナライツカ

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好青年”と呼ばれる豊は結婚を控えるなか
謎の美女・沓子と出会う。
そこから始まる激しく狂おしい性愛の日々。
二人は別れを選択するが二十五年後の再会で…。

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人間は死ぬとき、
愛されたことを思い出すヒトと
愛したことを思い出すヒトにわかれる
私はきっと愛したことを思い出す

自分はどちらなんだろうと、考えさせられる。
「愛」って言葉は気恥ずかしく感じる言葉でもあり
そう簡単には口には出せない。
でも、この本を読んでると。。。
不倫から始まった恋のはずなのに。。
最後は切なくて、切なくて。素敵過ぎて。。。。

★★★★+☆

2006年06月01日

川の深さは

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「彼女を守る。それがおれの任務だ」傷だらけで
追手から逃げ延びてきた少年。
彼の中に忘れていた熱いたぎりを見た元警官は
少年を匿い、底なしの川に引き込まれてゆく。
やがて浮かび上がる敵の正体。風化しかけた
地下鉄テロ事件の真相が教える、この国の暗部とは。

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友達に「是非に!」と勧められ読んだ本。
初めて読む作者だったので
「本当に面白いのか?」と疑問を感じたが
その疑問はページを捲る度に解消されていった。
少年と元警官がぶつかり合いながらストーリーは進んでいく。
この作者の処女作と読んだ後に知って、ビックリ。
ラストは「んー。ありえない?」っていう感もあるけれど
それを差し引いてもこの小説は迫力満載、魅力十分だと思う。

★★★★+☆

2006年05月27日

本格推理委員会

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小中高一貫の大型校、木ノ花学園で事件は起きた。
学園でいちばん古い校舎にある音楽室に
死んだはずの女の人が現れたという…
怪談の中心にいるのは、春休みに母を亡くした少女だった。
事件を調べるのは、美人で巨乳の理事長木ノ花あざみによって
作られた「本格推理委員会」だ。
メンバーは学園一の知識を持つ委員長・桜森鈴音
空手部エースの先輩・楠木菜摘。そして委員会の最終兵器
全てを見通す「ただの勘」を持った木下椎である。
あとは、俺・城崎修。
そして、理事長は言った。あなたが事件を解決するのだ、と。

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この本も本屋で衝動買いした1冊。
「第1回ボイルドエッグズ新人賞受賞作」このコメントと
「本格推理」というタイトルに惹かれたのだが「本格推理」というには
程遠いと思う。「学園物」と言った感じ。
文章もさくさく読めるしそれなりだけど、うーん。
当たり前過ぎるというか
展開が読めるというか。。新人という事で今後に期待。

★★+☆☆☆



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