2007年10月15日

ボーイズ・ビー

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川端隼人12歳、小学6年生。この夏、ママを亡くした。
園田栄造70歳、靴職人。5年前、ばあさんが死んだ。

――さびしさを覚悟し、張りつめて生きる老人と少年。
アトリエばかりが集まった古いアパートで出会った2人に
やがて奇妙な連帯感が生まれて……。

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少年と老人の心の触れ合いが良かった。
それぞれが少しずつお互いに対して
心を開いていく描写が素敵だった。
栄造さんの気持ちの移り変わりが
温かかったなぁ。
アパートの住人も良かったし。

読んでいて「隼人、頑張れっ!」って
応援したくなった。
まだ小学生なのに色々な思いがあって
それがうまく父親に伝えられなくて。。
急いで大人になろうとしてる隼人が
哀しくもあり愛しくもなった。

読み終わった後、あたたかい気持ちになれる本。

★★★+☆☆

posted by ゆき at 09:47| Comment(2) | TrackBack(1) | 桂望美 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月12日

明日この手を放しても

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19歳で途中失明して夢を失った凛子。向日葵のようだった
母の死に続き、寡黙だけど優しい漫画家の父までいきなり
「消えて」しまった。残ったのは、自分のことに精一杯で
気配りの足りない兄・真司だけ。その日から
「世界中の誰よりも気が合わない二人」だけの生活が始まった!
一番近くにいても誰より遠い二人の未来に待っているのは…。

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兄と妹、それぞれの視点から物語が進んでいく。
母を失い、父は行方不明。
ありえない展開なので、物語の設定としては
あまりリアルがないんだよね。
特に父親。母親が事故でなくなって
視力がなくなった娘を残して突然居なくなるかな?
なんで、居なくなったのかという理由が最後まで
すっきり解決されてないし。。
まぁ、兄弟2人にする為にした設定なんだろうけど
ちょっと無理がありすぎなような気が・・・・

設定は無理があったけど
兄と妹の年月を通して通じ合っていく
心の交流やお互いを理解していく過程は
ものすごく分かりやすく描写されていて良かった。
どんなに、嫌がってても血のつながりって大きい。
私にも妹・弟が居るからよく分かる。
どんなに大喧嘩しても最後には必ず仲直りだよね。
いつまでも喧嘩したままではいられない。

大きい事件を起こしておいて解決してない中途半端さは
気になるけれど、兄妹間の心理描写は見事。

★★★☆☆

posted by ゆき at 15:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 桂望美 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月22日

Run!Run!Run!

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目標はオリンピックの金メダル。箱根駅伝は通過点。
仲間なんか必要ないはずだった…。
アスリートとして最高の資質を持つ主人公が
知った事実とは?箱根駅伝に懸ける仲間と走るうちに
閉じかけていた世界が開いていく。

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「風が強く吹いている」みたいな青春小説(?)みたいな
ものかなぁと思って読み始めたのだが
どうやら途中から雲行きが怪しくなってきたのには
ビックリ!そういう展開にもっていくのかぁと。

ネタバレあり。
続きを読む方はご注意を。


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posted by ゆき at 23:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 桂望美 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月03日

県庁の星

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野村聡。31歳。Y県職員一種試験に合格。入庁9年目。
Y県県庁産業局産業振興課主任。
Y県初の民間人事交流研修対象者6名の一人に
選ばれた期待のホープだ。
一年間の研修を無事にこなして戻れば
念願の係長への階段を同期に先んじて確実に登ることができる。
ところが鼻高々で望んだ辞令交付式で命じられた
赴任先は…スーパー? 
しかも…H町の? えらくマイナーな感じがした。
だがそのイヤな予感は現実のものとなる。 
もらった予算は使いきるもの! 
人を“使役”してこその“役人”だ!
大勘違い野郎の「県庁さん」が
ド田舎のスーパーで浮きまくり。
生まれて初めてバカと呼ばれた県庁さん
はたしてこのまま「民間」でやっていけるのか?

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素直に面白いと感じた。
視点が県庁の野村とパート店員の二宮に
変わるのも面白くまた2人がお互いの事を
心の中でつぶやいてるのも笑える。
民間に派遣されてからの野村の気持ちや
また、それと同時に二宮の気持ちも
少しずつ変化していくのも読んでいて楽しかった。

この本では印象深い言葉が出てきた。

「気持ちってひとつじゃない。
 ひとつ捲ってその下の気持ちを見るといいんじゃない」

★★★★+☆


posted by ゆき at 13:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 桂望美 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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