2008年10月13日

ルパンの消息

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平成2年12月、警視庁にもたらされた一本のタレ込み情報。
15年前に自殺として処理された女性教師の墜落死は、実は
殺人事件だった―しかも犯人は、教え子の男子高校生3人だという。
時効まで24時間。事件解明に総力を挙げる捜査陣は、女性教師の
死と絡み合う15年前の「ルパン作戦」に遡っていく。
「ルパン作戦」―3人のツッパリ高校生が決行した破天荒な
期末テスト奪取計画には、時を超えた驚愕の結末が待っていた…。

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あっという間に物語に惹きこまれ、魅了され
もう一気読み。。
横山秀夫作品は、この本も入れてまだ
4冊しか読破してないけど
いまのところこの本が1番好きかも。

処女作というだけあって、少し
強引な部分もあるけれど
それを補ってなお余りあるスピード感
文章の構成力・緩急があると思う。

高校生3人の高校時代と
そして、今現在の状況が交互に書かれており
その対比も読み応えがある。
そこに、警察の内部抗争や思惑なども
絡めてあり、この警察事情の描写は
処女作からなのか。と納得もした。

ところどころに出てくる伏線は
ラストで見事に一本に繋がり解決されていて
読み終わるまで目が離せないとはこのこと。
3億円事件という有名な事件も「ミソ」に
なっていると思う。

でも、でもひとつだけ残念な事があるんだよね。
この「ミソ」になってる3億円事件。
ある意味、これが1番のポイントでこの物語の
弱点かも。。
これがあるから・・・・

 これ以上書くと読み応えが半減するので
 あえて、書かないけれど・・・

まぁ、この弱点を差し引いても
お勧めの一冊になるかな。

読み終わった後はチャーシューメン♪

★★★★+☆

posted by ゆき at 13:44| Comment(2) | TrackBack(2) | 横山秀夫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月26日

影踏み

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十五年前のあの日、男は法を捨てた…。
一人の女性をめぐり業火に消えた双子の弟。残された兄。
三つの魂が絡み合う哀切のハード・サスペンス。

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忍び込みのプロ「ノビ師」が主人公の短編集。
死んだはずの弟が兄の耳の中に存在するのだが
その存在が不自然ではなく1人の登場人物として
きちんと描写されている。
そしてその弟と兄との絡みがなんとも言えず切ない。

犯罪者側からストーリーが展開してるのも面白いと思うし
細かな伏線も見事で短編でも読み応えがあった。

ラスト、そんな終り方しないでって思ったよ。
もう少し書いて欲しかったかなぁ。。
その後がないからいいのか?w

★★★☆☆

posted by ゆき at 12:47| Comment(0) | TrackBack(1) | 横山秀夫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月22日

顔 FACE

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「だから女は使えねぇ!」 鑑識課長の一言に傷つきながら
ひたむきに己の職務に立ち向かう似顔絵婦警・平野瑞穂。
描くのは犯罪者の心の闇、追いつめるのは「顔なき犯人」。

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仲間由紀恵主演でドラマにもなった本。
長編だと思って読んだら短編集だった。
まぁ、短編だけど登場人物は一緒だから
読みやすかったけど。

男性社会の中で生きていく女性の姿が
リアルに描かれていて読んでいて
共感する部分が多々あった。
「男女平等」なんて
今の世の中言葉だけが確立されてるよ。

本当に世の中が「男女平等」だったら
「男女雇用機会均等法」なんて出来ないと思う。
「平等」じゃないからこの法律が必要なんだよね。

ちょっと本の感想からずれたけど。。苦笑

感想としては男性社会の中で働く女性の
苦悩や仕事へのひたむきさが生き生きと
描かれていて、一気に読んでしまった。

「女性」だからこその差別を受けながらも
それに屈する事なく前向きに
一生懸命自分の道を切り開こうとする
姿は読んでいて清清しくもあり
力強さを感じる事が出来た。

ただ、以外な真実にあっという間に
気付いてしまうのはちょっと
都合良すぎ?ってな気もするけれどね。

警察内部の話を婦警の視点から書いた本は
珍しい気がする。
同じ女性に是非、読んで欲しい一冊。

★★★☆☆

ラベル:読書 横山秀夫
posted by ゆき at 20:08| Comment(2) | TrackBack(2) | 横山秀夫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月14日

半落ち

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「人間五十年」―請われて妻を殺した警察官は
死を覚悟していた。全面的に容疑を認めているが
犯行後二日間の空白については口を割らない「半落ち」状態。
男が命より大切に守ろうとするものとは何なのか。
感涙の犯罪ミステリー。

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刑事・検事・新聞記者・弁護士・判事・刑務官の全6人の
視点から物語が展開されていく。
各々の場所での人間模様、組織模様の描写の仕方が面白く
興味深かった。
そして、それぞれの文章からそれぞれの人生を
読み取る事が出来るのも良かった。

横山秀夫の本はこれが最初だったが
読みやくストーリーにも入りやすかった。

ただ、「泣ける」と聞いていたが
泣けなかったし、最後のオチがあっけなく感じた。
それを除けば、十分楽しめる本。

映画化されてから読んだので
本を読む間、容疑者がずっと寺尾聡だった。

★★★+☆☆



posted by ゆき at 10:47| Comment(4) | TrackBack(1) | 横山秀夫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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