2008年10月11日

平台がおまちかね

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自社本をたくさん売ってくれた書店を訪ねたら、何故か冷たく
あしらわれ……、贈呈式の当日、受賞者が会場に現れない……!?
先輩たちには散々いじらつつも、波瀾万丈の日々を奮闘する新人
出版社営業・井辻智紀。本が好き。でも、とある理由で編集には
行きたくなかった井辻くんの、ハートフル・ミステリ。

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5話からなる本屋にまつわるちょっとしたミステリー。
今回のシリーズは、「成風堂」シリーズの
本屋の店員からの視点ではなく
出版社の営業からの視点で書かれたミステリー。

「成風堂」シリーズにも感じられた
本に対する愛情はこのシリーズでもやはり感じられ
ほのぼのとした温かい作品に仕上がってると思う。
そして、自分が読んだ事のある本やまた読みたいと
思ってる本が物語りの登場すると
やはり嬉しくなるし、「知ってる。知ってる」と
相槌をうちたくなってくる。
知らない本が出てくれば、「読んでみたい」と
興味をそそられるし。
本好きを尚更、本の世界へと誘う物語にも
なってるように感じる。

「成風堂」シリーズもそれなりに
良かったけれど私はこちらの方が好きかな。
何より物語の舞台が1ヶ所だけではなく
色々な場所に移るのがいいし
登場人物も多彩で今後のシリーズにも
期待が持てると感じる事が出来るから。

ただ、成風堂シリーズの感想にも書いた事だけど
やっぱりミステリーとしては弱いんだよね。
ミステリー抜きで読むのが正しい読み方かも。

まぁ、ミステリー抜きでも
出版社や書店の事を知る上では
楽しい本になっている。

★★★☆☆

posted by ゆき at 17:38| Comment(9) | TrackBack(7) | 大崎梢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月09日

サイン会はいかが?

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4件の同一書籍の問い合わせに連絡を入れると、4人が4人とも
そんな注文はした覚えがないと……。
「ファンの正体を見破れる店員のいる店でサイン会を開きたい」
若手ミステリ作家のちょっと変わった要望に、名乗りを
上げた成風堂だが……。

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成風堂シリーズ第3弾。
やっぱりこのシリーズは短編の方が面白い。
前作の長編よりキレがあるように感じる。
「本屋で起こるちょっとした事件」というのが
ポイントなんだろうなぁ。

今回も本屋の裏側事情が丸分かり。
サイン会を開催するにしても大変なんだなぁと
思ったり、取り寄せにも色々種類があるんだと知ったり

そうそう、多絵と杏子の描写が今まで以上に
強く表現されてるように感じた。
それに2人を取り巻く本屋の店員さん達のキャラも。

今作品の短編の中では
「君と語る永遠」が1番良かった。
お父さんの息子への思いを考えると切なくて
早く、広辞苑片手で持てるようになってね。。

で、今回も1作目を読んだ時に思った事と
同様に、「ミステリーというには弱い」という事。
ミステリーを期待して読むのではなく
本屋さんの日常の物語を読むという感じで
気軽に読むのがベストだと思う。

★★★☆☆       

posted by ゆき at 14:53| Comment(7) | TrackBack(6) | 大崎梢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月14日

晩夏に捧ぐ<成風堂書店事件メモ・出張編>

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友人からの手紙で、地方の老舗書店の幽霊騒動を探りに
出かけた杏子と多絵。そこで待ちかまえていたのは
四半世紀ほど前に弟子の手で殺されたという老大作家の
死に纏わる謎であった…!

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「配達あかずきん」の続編。
私的には前作の短編集の方が良かった。
今回は長編でしかも出張編。

冒頭の成風堂での事件解決(伏線)は
前作の短編同様良かったのに
いざ、本編が始るとなんだかなぁという感じで。

そこかしこに本屋の裏事情が出てくるのは
前作同様興味深く、楽しく読めたんだけど
今回長編にした意味が???って感じだったし
主役であるはずの杏子の存在が薄かった。
その分、多絵の心情が良く描かれてはいたと思うけど。
前作よりは2人の個性が引き出され
より親しみやすくはなってるかな。

ミステリーの方も、犯人がすぐに分かってしまうし
事件から25年も経ってるのにそんな簡単に
解決するのも??だったしラストの詰めが甘いような気がする。

この方はミステリーで勝負するというよりも
書店で起こる出来事(ネタ)で勝負する方だと思うので
このシリーズを書くのならそちらに力を入れて欲しい。

なので書店の描写はピカ一だと思う。
出張先の書店、まるう堂が本当にあったならば
私は絶対行くと思う。
そんな書店が近くにあったら本好きな私には
とっても幸せなんだけどなぁ〜♪

「配達あかずきん」の感想はこちら
   ↓    ↓
http://xxyukixx.seesaa.net/category/3504936-1.html

★★+☆☆☆


posted by ゆき at 23:50| Comment(5) | TrackBack(7) | 大崎梢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月11日

配達あかずきん

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「いいよんさんわん」―近所に住む老人に頼まれたという
謎の探求書リスト。コミック『あさきゆめみし』を購入後
失踪した母の行方を探しに来た女性…。駅ビル内の書店
成風堂を舞台に、しっかり者の書店員・杏子と、勘の良い
アルバイト店員・多絵のコンビが、さまざまな謎に取り組んでいく。
初の本格書店ミステリ、第一弾。

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本格ミステリーという事だったのだけど
本格なのは5編ある短編のうち
最初の1編だけだったように感じる。
後の4編にはスパイス程度に入れてあるかなという程度。

では何が「本格なのか?」
「本格」という単語はきっと
「書店」という単語に掛かってきていると思う。
作品紹介にもあるようにこの物語
書店が舞台で、書店員が主人公。
ゆえに、書店での日常業務が詳細に書かれているのだ。
そういう仕組みだったのかと感心する。
それゆえに、ちょっとした謎解きなどを入れなくても
書店を舞台にした日常起こる出来事や人間模様だけでも
十分面白い作品になったのでは?と思う。

書店が舞台だけに、色々な実名の本が出てくる。
「これ読んだ事あるな」と思ったり
「この本、面白いのかな?読んでみよう」なんて
本を読みながら次の本を考えたり・・
そういう意味では面白かった。
そして、謎解きはともかくとして
どの短編もラストが気持ち良かった。
爽やかでほのぼのとして温かい気持ちになった。
特に良かったのは「六冊目のメッセージ」
本好きな方なら、こんな書店員さんに
出会えたら・・・というのは一種の夢のような気がする。
これは大げさな言い方かもしれないけれど。w

本編とは別に巻末の書店員の座談会も楽しく読めた。
続編が出てるみたいなので読んでみたいと思う。

★★★+☆☆

posted by ゆき at 00:52| Comment(15) | TrackBack(13) | 大崎梢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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