2007年07月09日

朱色の研究

****************************************************************

“2年前の未解決殺人事件を、再調査してほしい。
これが先生のゼミに入った本当の目的です”
臨床犯罪学者・火村英生が、過去の体験から毒々しい
オレンジ色を恐怖する教え子・貴島朱美から突然の依頼を
受けたのは、一面を朱で染めた研究室の夕焼け時だった。
二年前の未解決事件調査を開始したとたん、新たなる殺人が―。

****************************************************************

題名の「朱色の研究」を見て
コナン・ドイルの「緋色の研究」を
連想したんだけど間違いではなかった。
作者の後書きに「緋色の研究」より
題名をもじったと書いてあったから。
これで、スッキリ。

さて、「46番目の密室」と同じ
火村&有栖川が活躍する推理小説。

今回は放火事件+殺人事件2件が絡み合い
「46番目の密室」同様
過去と現在を行き来しつつ物語が展開していく。
こういうパターンが得意なのか?

本の題名にも書かれている
「朱色」がキーワードにもなっている。
冒頭の素晴らしい夕焼けの描写から始まり
夕焼け恐怖症の朱美も登場し、その後も夕焼けに関する
登場人物が出てきたり景色が出てきたりする。

ネタバレあり。
続きを読む方はご注意を。


続きを読む
posted by ゆき at 20:55| Comment(0) | TrackBack(1) | 有栖川有栖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月25日

46番目の密室

****************************************************************

45の密室トリックを発表した推理小説の大家、真壁聖一が
殺された。密室と化した地下の書庫の暖炉に上半身を
突っ込むという悲惨な姿であった。彼は自分の考えた46番目の
密室トリックで殺されたのか?推理作家・有栖川有栖と
その友人で犯罪学者・火村英生のコンビが怪事件の謎に迫る!

****************************************************************

久しぶりに読んだ本格ミステリー。
やっぱりミステリーはいいね。
次から次へと出てくる、謎。謎、謎。
読みながら、どんどん惹き込まれていく
自分を自覚できた。
途中、だらけることもなく、テンポよく進んでいく。

有栖川と火村のコンビも爽やかで面白い。
このコンビ、気に入ってしまった。

物語は過去と現在を行き来しつつ、進行していく。
犯人は、最初の方で、この人かなぁと思ったのだけど
次から次へと出てくる謎を考えてるうちに
違う方向へいってしまって
結局、見当ハズレの考えに達してしまった。
まだまだだなぁと。w

前回読んだ、「幽霊刑事」とはまた全く
違う作品だったのにも驚いた。
こっちが彼の本来の姿なのだろうか?

そうそう、「有栖川有栖」が本名って
本当の話なのかも気になるところ。。
知ってる方、いらっしゃいましたら教えて下さいませ。w

★★★★☆


posted by ゆき at 21:26| Comment(2) | TrackBack(0) | 有栖川有栖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月08日

幽霊刑事

************************************************************

警察官射殺事件。フィアンセを残して俺は死んだ…
はずが、幽霊に!しかも、犯人の上司は密室状況で
何者かに殺されて…
本格ミステリーと純愛ラブストーリーの協奏曲。

************************************************************

どこにでもあるような設定だったけど
飽きることなくさくさく読めた。

まず、主人公と早川とのコンビが良かった。
彼らの漫才のような会話が楽しかったかな。
途中、何度も出てくる主人公の独白も
ポイントだと思う。
この部分で読者に「生と死」というものを
考えさせてるんだろうなと感じた。

ミステリーとしては、読んでれば
犯人は特定しづらいかもしれないけれど
大体こういう仕掛けかなというのは分かる。
ただ、動機がハッキリしなかったんだけど
その動機も分かってみれば少し弱いんじゃないだろうか。

作品紹介として
「ミステリーとラブストーリーの協奏曲」となってるけど
どちらかというとラブストーリーの色が濃いかも。

主人公が最初に会いに行った時に
恋人に認識してもらえなかった切なさ。
早川を通して自分の存在を訴えたのに
それすらも拒否されて。。。
でも、その超現実的で理論的で不思議な物を
頑なに信じなかった恋人がラストには。。。。

切ないラストだけど、爽やかだった。

★★★★+☆




posted by ゆき at 03:22| Comment(0) | TrackBack(1) | 有栖川有栖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。