2009年05月19日

まんまこと

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女好きの悪友が念者のふりをしろと言いだした!?嫁入り前の
娘にできた子供の父親は一体誰なのか。玄関で揉めごとの
裁定をする町名主の息子として生まれた麻之助。これが、
たいそうなお気楽もので、周囲は気がもめるのだが・・・

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6編からなる短編集。
物語が進むうちに、麻之助がどうして
今のようなお気楽になってしまったのかが
分かるようになっていて分かってくるにつれ
その気持がとても切ない。

物語としては最初から最後までふんわりとした
優しい空気が漂っていてるし
事件そのものも、そんなに深刻で
暗いものではないので読みやすい。

ただ、どうじても「しゃばけ」シリーズと
比べてしまって、比べてしまうと
インパクトの強さでは負けてしまう。
「しゃばけ」に出てくるキャラ達程の
魅力がまだ出てきてないせいだろうと思うのだけど。

シリーズ化になってるので
今後の展開がどうなるのかを楽しみにしたい。

★★★+☆☆

posted by ゆき at 20:27| Comment(0) | TrackBack(1) | 畠中恵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月29日

アコギなのかリッパなのか

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佐倉聖は21歳の大学生。腹違いの弟を養うため
元大物国会議員・大堂剛の事務所で事務員として働いている。
ここに持ち込まれるのは、大堂の弟子にあたる議員からの
様々な陳情や難題。飼い猫の毛の色が変わる謎、後援会幹部
殴打事件の始末、宗教団体に入信した秘書が寄進した
絵画の奪還……といった厄介ごとに関わった聖は、元不良の
負けん気と機転の効く頭脳で、センセイ方顔負けの解決を
成しとげるのだった!

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「しゃばけ」シリーズを読みなれてる
私としては「現代物」という事で
読み慣れるまで少し違和感を感じた。

一応、ミステリー仕立てにはなってるんだけど
謎そのものがそんなに大した事ではないので
「うーん、ちょっとなぁ」と物足りない。

物語の舞台設定「政治家」「政治家事務所」
というのはいいと思うのだけど
もう少し、政治の世界を
絡ませたミステリーだったらもっと
面白かったのではないかと思う。

続編が書きやすい設定だと思うので
書いてもらえたらいいかも。

★★★+☆☆

posted by ゆき at 09:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 畠中恵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月28日

つくもがみ貸します

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お江戸の片隅、お紅と清次の姉弟二人で切り盛りする
小さなお店「出雲屋」。鍋、釜、布団にふんどしまで
何でも貸し出す出雲屋ですが、よそにはないような
ちょっと妙な品も混じっているようで…。

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「しゃばけ」のような物を期待すると
ちょっと肩透かしをくらうかも。
今回の作品には、つくもがみが
出てくるんだけど
お紅と清次とのやりとりは全くない。
そういう意味では寂しさも感じる。

しかし、人間と会話しなくても
つくもがみの会話は丸聞こえ。
しっかりしてるんだか、抜けてるんだか。。。
つくもがみ達もそれぞれ、キャラが
しっかりしていて生意気だけれど可愛い。

こんなつくもがみ達を上手く使って(?)
2人の周りで起こる謎を、解いていくという
5編からなる短編集。

5編とも、ある謎で全部繋がっていて
最後には無事、解決するし落ち着く訳だけど
意外や意外、すんなり、あっさりと
まぁ、定番に落ち着いてしまう。
私としては、もう少し、ハラハラ・ドキドキ
したかったかなぁ。。

無難と言えば、無難な一冊という感じ。

★★★+☆☆

posted by ゆき at 11:30| Comment(0) | TrackBack(2) | 畠中恵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月23日

いっちばん

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摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)
寝込んでいる日本橋大店の若だんな・一太郎に持ち込まれるは
訳ありの頼み事やらお江戸を騒がす難事件。お馴染みの妖が
オールキャストで活躍する「いっちばん」、厚化粧の
お雛ちゃんの素顔が明らかになる「ひなのちよがみ」の
他三編を収録。

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図書館で予約待ちの長かったこと、長かったこと。
やっと読めた。相変わらずの人気。

「しゃばけ」シリーズ第7弾となる訳だが
7冊目にも係わらず、飽きる事なく
楽しく読めるのは、さすが作者の
筆力というところだろうか。

登場する妖達も、めいいっぱい元気で
マイペースな方々(?)ばかりw
そんな妖達に囲まれて、今回も一太郎が
風邪をひいたり、熱をだしたりwと
大活躍する訳だが、毎度の事ながら
読んでいてほんわかとした気持ちになるし
安心して読める。。

今回は全部で、5編の短編がある。
題名にもなっている「いっちばん」や
作品紹介にもある「ひなのちよがみ」も
良かったけれど、私の1番のお勧めは
一太郎の友人、栄吉の悩みを書いた
「餡子は甘いか」

切なくもあり、ちょっとした苦さもありと
お菓子作りに真摯に向き合おうとする
栄吉の姿が丁寧に書かれていて
読んでいる私までホロリときてしまった。
それを見守る一太郎の姿も良かったなぁ。
こういう友人が居る一太郎や栄吉は
幸せだと思ってしまった。

次回作が楽しみな作品。

★★★★★

posted by ゆき at 16:02| Comment(2) | TrackBack(1) | 畠中恵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月12日

うそうそ

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主に大甘の二人の手代、兄・松之助と箱根へ湯治に
行くことに!めての長旅に張り切る若だんなだったが
誘拐事件に天狗の襲撃、謎の少女の出現と、箱根で
のんびり湯治の予定が思いも寄らぬ珍道中に…。

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しゃばけシリーズ第5弾。
本作は「しゃばけ」シリーズ
第1弾同様、長編になっている。

「うそうそ」という意味は
たずねまわるさま。きょろきょろ。うろうろ。
<本文より>

今回、このタイトルがピッタリくる物語になっている。
久しぶりの長編という事で楽しく読んだ。
若だんなの一太郎、今回も頑張る。頑張る。
頑張りながらも、自分自身の存在意義を
一生懸命考える。
箱根の山の姫神さまと共に・・・・。
でも、若だんな、決してネガティブになる事なく
ポジティブに、自分の出来る事からしていこうと
前向きに考え、行動する。体は弱いけど、心は強い。
私も心が強くなりたい。

今回もしっかり物語りに惹きこまれた。
一転、二転、三転と転がる転がる。w
兄や2人は行方不明になるわ、天狗は出てくるわ
鳴家の活躍は可愛いわ、新しいキャラクタ
雲助の新龍は素敵だわで魅力たっぷり。

途中、色々シリアスな部分もあるけれど
最後は「しゃばけ」シリーズらしく
ほんわか、あたたかく締められる。
それがまた、いい。
でも、出来るなら
温泉に若だんなを入れてあげて欲しかった。w

★★★★★

 
posted by ゆき at 00:16| Comment(10) | TrackBack(6) | 畠中恵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月08日

おまけのこ

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鳴家(やなり)が迷子?
そのうえ若だんなが吉原の娘と駆け落ちだって? 
そりゃ、大変だっ!――
愉快な妖怪人情推理帖。
お待ちかね「しゃばけ」シリーズ第四弾!

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5編からなる短編集。
屏風のぞきが人生相談にのったり
小さい時の一太郎の話だったり
鳴家の冒険だったりと読み応えたっぷりの1冊。

「狐者異(こわい)」の短編は
悲哀たっぷりで切なかった。
仏すらも狐者異を厭い、恐れ
同じ妖からも受け入れられず・・・
そんな狐者異と一太郎の交流(?)を書いた一編で
ラスト、一太郎が悩みながらも狐者異に
声をかけたシーンは良かった。
一太郎の優しさだよね。

そして、もうひとつ「おまけのこ」。
鳴家の冒険が面白く可愛くて良かった。
たった1人で外の世界に放り出された鳴家が
お椀にのって堀を下ったりと小さいながらも大冒険で。。
ラスト、一太郎に自分を見分けてもらえた時の
喜びようが読んでるこちらまで伝わってきて
読んだ後の爽やか感は良かった。

読んだ後は、ほんわかと温かい気持ちになれる1冊。

★★★★☆





posted by ゆき at 19:59| Comment(2) | TrackBack(4) | 畠中恵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月26日

ねこのばば

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え!? 身体が弱くて、繊細で
正義感いっぱいの、あの若だんながグレちゃった?
犬神や白沢、屏風のぞきに鳴家など、摩訶不思議な
妖怪に守られながら、今日も元気に(?)
寝込んでいる日本橋大店の若旦那・一太郎に
持ち込まれるは、お江戸を騒がす難事件の数々――。
愛嬌たっぷり、愉快で不思議な人情妖怪推理帖。

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「しゃばけ」シリーズ第3弾。
やっと読めたよ。いつも図書館では貸し出し中。
やはり人気の作品らしい。

今回も5編からなる短編集になっている

特に気に入ったのは
前作では仁吉(白沢)メインの物語があったが
今回は佐助(犬神)メインの物語が。。
また、これが切ない。切ない。
佐助が一太郎を多いに甘やかす理由も
ここにあるのかも。。

そして、もうひとつ
今回、お春ちゃんのお嫁入りの物語も。
お春ちゃんが一太郎の寄せる思いなんかを
考えると、こちらも切なく悲しくて。
幸せになって欲しいなぁなんてすっかり
お春ちゃんに感情移入する私。

このシリーズを読むたびに
「人間とは。。」と考えてしまう。
今回の作品は、今までの2作品より
やるせない気持ちになる結末の作品が多かったかな。

この本の中で印象に残った言葉をひとつ

「選びたくない道しか目の前にない時、
 人はどちらを向いて、足を踏み出すんだろうか・・・・」

★★★★☆


posted by ゆき at 17:32| Comment(2) | TrackBack(2) | 畠中恵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月13日

とっても不幸な幸運

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新宿の酒場に持ち込まれた
「とっても不幸な幸運」という名の缶。
中から現れた不思議な物が常連客たちに
もたらしたものは、幸せ?それとも……?

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この缶の意味を聞いて
「パンドラの箱」を連想した。
まぁ、少し違うけど。。

「とっても不幸な幸運」の缶を開けると
出てくるのは不幸か幸運か。。
開ける人によって、出てくるものは
様々なようで。。
そんな話ばかりを集めた短編集。

独特の個性ある味付けになっているので
好き嫌いが分かれる本だと思う。
私は、好きでもなく嫌いでもない。
はっきり言って、普通かな。

こういう「酒場」のマスターや
常連客には憧れるし、またその一員になれたら
楽しいだろうなぁという雰囲気は面白いと思う。
でも、物語の中身がちょっとという感じ。
「不幸」も「幸運」も
無理して物語にこじつけたような気がする。

本のタイトルに惹かれて読んだだけに
ちょっと残念かな。

★★+☆☆☆


posted by ゆき at 22:16| Comment(7) | TrackBack(5) | 畠中恵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月10日

百万の手

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家族を助けるため燃え盛る家に飛び込み
そのまま正哉は帰ってこなかった。
親友をしに追いやった放火犯の正体を必死に追う
夏貴がつかんだ恐るべき真実とは?

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読み終わって第一の感想が
「うーん」。。。。
ファンタスティックミステリとはなっているものの
ミステリー色の方が濃いかな。

主人公は中学生の少年。
この作品、全体的に欲張りすぎ。
友情・親子愛・医学的問題など
どれもこれもすっきり終わっていない感がある。

ネタバレあり。
続きを読む方はご注意を。


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posted by ゆき at 16:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 畠中恵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月04日

みぃつけた

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ひとりぼっちで寂しく寝込む幼い一太郎が見つけた
「お友だち」は、古いお家に住み着いている小さな
小さな小鬼たち。ちゃんと仲良くなれるかな。
しゃばけシリーズ番外編。

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児童書だけど、十分大人でも楽しめる。
「しゃばけ」シリーズが好きな方には
お勧めの1冊。

幼い若だんな一太郎と鳴家の出会いが
書かれた1冊。
鳴家の可愛らしいこと、可愛らしいこと。

文章も絵も素敵で癒される。

★★★★+☆


posted by ゆき at 16:46| Comment(2) | TrackBack(3) | 畠中恵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月18日

ぬしさまへ

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身体が弱くて繊細で力もないけど、どんな事件も
たちまち解決! それは強い味方がついているから!?
健気な若だんなと妖怪たちが繰り広げる洒落っ気
たっぷりの痛快人情推理帖。

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「しゃばけ」に続くシリーズ第2弾。
「ぬしさまへ」はシリーズ1冊目と違い
6編からなる短編集になっている。

「しゃばけ」に比べると、ミステリー部分は
弱くなっていて、各キャラクターの個性を
前面に押し出している格好になっている。
人情味溢れる短編集で優しさが詰まっている。

前作よりは読みやすく感じた。
6編ある短編集の中でも気に入った物が
「空のビードロ」と「仁吉の思い人」。

どちらも思わず泣きそうになった。
「想い」って大切だなぁって。

「ぬしさまへ」から読んでも分かる事は分かるけれど
第一弾の「しゃばけ」から読む方がより一層面白く
読めると思う。

★★★★★



posted by ゆき at 14:15| Comment(5) | TrackBack(6) | 畠中恵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月16日

しゃばけ

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大店の若だんな・一太郎は、めっぽう体が弱い。
なのに猟奇事件に巻き込まれ、仲間の妖怪と
解決に乗り出すことに…。

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妖怪物&推理物。
ミステリーを楽しむというよりも
若だんな・一太郎と彼を取り巻く妖怪達の
やり取りを楽しむ本。

妖怪なのに一太郎にとことん甘い
手代(妖)がもう最高♪
そこまで甘いかっ?w

「妖怪」と聞くとおどろおどろしい気がするが
この本に出てくる「妖怪」は愛嬌とユーモアがあり
可愛いく感じる。
こういう妖怪達になら会ってみたい。
文章もリズミカルでさくさくと読めてしまう。

著者略歴を見てしったのだけど
この本「日本ファンタジーノベル大賞優秀賞」を
受賞してるらしい。
これってファンタジーだったのか。。w

宮部みゆきの時代物が好きな人は
気に入るんじゃないかな。

★★★★+☆

posted by ゆき at 19:26| Comment(9) | TrackBack(10) | 畠中恵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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