2007年10月08日

6時間後に君は死ぬ

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「6時間後に君は死ぬ」
街で出会った見知らぬ青年に予言をされた美緒。
信じられるのは誰なのか。
「運命」を変えることはできるのか。
未来は決まってなんかいない 明日を信じて、進むだけ

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未来が見えてしまう1人の男性を中心にして
それぞれの章が成り立っていく。
それぞれの章での主人公はどれもこれも女性。

もし突然私が「6時間後に死ぬよ」と言われたら
どうするだろうか?
やっぱり最初は信じないだろうなぁ。
そして、信じられるようになってから
その運命を変えようと努力すると思う。

「運命」というものは本当にこの世に存在するのか?
もし、存在するとして悪い未来(運命)が待っていたなら
それを回避し自分で切り開いていく事が出来るのか?

「運命」って何?「時間」って何?
人と人との繋がりの意味は?
などなど色々なことを考えさせられる。

「運命」かぁ。
本当にあるのだろうか?もし産まれた瞬間に
その人の「運命」が決まってしまってたら
その人が一生懸命悩んで、泣いて笑って怒って
生きる意味って本当にあるのかな?って思う。

「運命」という物が存在したとしても
それは、自分次第で良くも悪くもなるものだと信じたい。

「自分の人生は自分で決める」

★★★★+☆

posted by ゆき at 18:45| Comment(7) | TrackBack(9) | 高野和明 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月09日

K・Nの悲劇

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夏樹果波は、幸福の絶頂にいた。仕事で成功した夫
高層マンションでの新しい生活。ところがそんな矢先
子供を身ごもった。予期せぬ妊娠だった。中絶という苦渋の
選択をした瞬間から、果波の精神に異変が起こり始める。
精神の病か、それとも死霊の憑依なのか。科学と心霊の狭間で
夫と精神科医が治療に乗り出すが、二人の前には想像を絶する
事態が待ち受けていた―。

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「性」と「命」がテーマだと感じた。
最初の導入部分から引き込まれっぱなし。

もし私が、「中絶して」と言われたらどうするだろう??
妊娠が分かった時に「中絶」なんて言葉は思い浮かべたくもないし
言われたくもない。好きな相手との間に子供が出来た女性なら
きっと同じように感じるはず。
この本、女性はすごく共感を感じる本ではないだろうか。

ネタバレあり。
続きを読む方はご注意を。


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ラベル:読書 高野和明
posted by ゆき at 21:03| Comment(0) | TrackBack(3) | 高野和明 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月23日

夢のカルテ

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銃撃事件に遭遇した麻生刑事は、夜毎の悪夢に
苦しめられていた。心理療法を受けようと決意した彼は
来生夢衣という不思議な雰囲気をたたえた
女性カウンセラーと出会う。やがて麻生は
夢衣に特殊な力があることを知る。
彼女は、他人の夢の中に入ることができたのだ―。

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想像通り「夢」をキーワードに物語が展開していく。
ファンタジーだけで終わらず、リアルな現実的部分もありで
良かったと思う。
夢分析についても詳しく書かれていたし納得する部分も。

そして主人公2人の個性がまた良かった。
2人ともが強い意志を持ち、
不安や寂しさなどに対して自分の戦う力を信じて
真正面から向き合う姿勢にも好感が持てた。

章が4つに分かれていてそれぞれの章で
別々のクライアントが登場する訳だが
特に第2章の明日美と俊二が出てくる
「婚約者の夢」は涙なしでは読めないほど。

読んでいて、気持ちが優しくなれたし
自分が見る夢にも、もしかしたら何か
意味があるのかもと感じる。
もう少し長くても良かったかな。

それにしても「13階段」を書いた同一人物とは思えない。

★★★★+☆




ラベル:読書 高野和明
posted by ゆき at 13:46| Comment(2) | TrackBack(3) | 高野和明 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月17日

幽霊人命救助隊

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夕方までは死なないでください。僕たちが必ず助けてあげます
大学受験に失敗して首吊り自殺し幽霊となった裕一は
同じ立場の三人と共に、天国行きと引きかえに
自殺者の救助を神に命じられる

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「13階段」を読んで他の作品も読みたくなり
二冊目にこの本を選んだ。
「自殺」という重いテーマだが
テンポも良くさくさくと読みやすい。
これを読むと、生きていくのに抱える辛さは
どんな悩みでもその人にとってはとても大きく
大きさの違いは無いということ。
でも、他の人から見ると大した事なかったりもする。

主人公4人の個性が生きていて
生きた時代がそれぞれ違う4人だからこその
ユーモアがあり笑いもある。
そのユーモアと笑いがこの重いテーマにも係わらず
読みやすさを演出してるのではないだろうか。
そして、締めるところは締める。
これがまた良かった。

4人それぞれの物語と自殺しようとする人達の物語が
描かれており、思わず涙する部分も。
個人的には
両親の離婚の危機&イジメにあってる少年が
『今こそ反撃の時だ!』
そう幽霊達に叫ばれて心に力強いファンファーレがなる物語。
そして主人公の1人、裕一と裕一の父の物語。
この2つが良かった。

この本は、落込んで、どうしようもなくなった時
自分の未来に不安を感じた時、諦めたくなった時
誰でも1度は「死にたい」と思った事があるはず。
そんな時には是非この本を読んで欲しい。

ただ、エピローグの部分があまりにも
ありすぎる展開だったのがちょっと残念。

★★★★+☆






ラベル:高野和明 読書
posted by ゆき at 21:32| Comment(2) | TrackBack(6) | 高野和明 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月30日

13階段

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犯行時刻の記憶を失った死刑囚。
その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は
前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。
だが手掛かりは、死刑囚の脳裏に甦った
「階段」の記憶のみ。
処刑までに残された時間はわずかしかない。
2人は、無実の男の命を救うことができるのか。

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テーマは「死刑」と「冤罪」。
重いテーマだが読みやすくさくさく読める。
人物描写や拘置所などの裏描写がしっかりしていると思う。

刑務官・南郷と青年・三上も良かった。
彼らがただの弁護士や検察などだったら
この話はこのような重みを持たなかったのではないだろうか?
執行する(した)者と、執行される(た)者だからこそ
この本の主人公としてふさわしいのだと思う。

ストーリーからは目が離せない。
次から次へと展開していく事柄は
その次の展開を期待させるには十分。

読んだ後、若干苦い思いが残るが
ミステリーや人間ドラマなど十分楽しめる。

「死刑」とは何か?
「冤罪」とは?

読み終わった後、考える事だろう。

第47回江戸川乱歩賞受賞作

★★★★+☆



posted by ゆき at 11:40| Comment(7) | TrackBack(4) | 高野和明 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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