2006年12月03日

オロロ畑でつかまえて

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人口わずか三百人。主な産物はカンピョウ、ヘラチョンペ
オロロ豆。超過疎化にあえぐ日本の秘境・大牛郡牛穴村が
村の起死回生を賭けて立ち上がった!
ところが手を組んだ相手は倒産寸前のプロダクション
ユニバーサル広告社。この最弱タッグによる、やぶれかぶれの
村おこし大作戦『牛穴村 新発売キャンペーン』が、今始まる―。

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以前読んだ「なかよし小鳩組」と同じシリーズで
こちらの方が先らしいが、「なかよし小鳩組」の後に
読んでもストーリーは分かるようになっていた。

前回はやくざ屋さんが相手だったが
今回は日本一(?)田舎の青年会が相手。
この青年会のメンバーが話す言葉に訳がついていて
この本のおちゃめ振りが発揮されている。
また、この青年会のメンバーの個性豊かな事。

東京の人達と青年会の人達とのやりとりも
目に浮かぶようで面白かったし
石井・杉山・村崎のボケ、突っ込み(?)も
楽しかった。
この3人、本当に面白い。

ネタバレあり。
続きを読む方はご注意を。


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ラベル:荻原浩 読書
posted by ゆき at 12:35| Comment(0) | TrackBack(5) | 荻原浩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月14日

なかよし小鳩組

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倒産寸前の零細代理店
ユニバーサル広告社に大仕事が舞いこんだ。
ところが、その中身はヤクザ小鳩組のイメージアップ戦略という
とんでもない代物。担当するハメになった、アル中でバツイチの
コピーライター杉山のもとには、さらに別居中の娘まで
転がりこんでくる。社の未来と父親としての意地を賭けて
杉山は走りだすが―。

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題名だけ見て図書館で借りた本。
ほんわか・のんびりした本なのかなあと思ったら
ヤクザ屋さん登場!!

ヤクザ屋さんについて詳しく書かれてあり
読んでいると、怖い部分もあるけれど
哀しくもあり、滑稽でもあり、やはり同じ
人間なんだなぁと感じる事が出来る。

そして、ダメダメ杉山が色々起こる予想外の出来事に
翻弄されながらもなんとか前向きに頑張り成長していく。
シリアスな話あり、ユーモアもありと
読んでいると1人でクスリとしてしまう場面も。
主人公がスーパーマンのごとく「何でも出来る」
キャラじゃないのも好感が持てるし
杉山とその娘の交流も切なくもありのほほんとしている部分もありで
物語にいいアクセントを加えている。

杉山以外のキャラ達もそれぞれいい味を出している。
特に気に入ったのが社長の石井。
ストレス発散方法がケーキ食べ放題とは。。

ラストは、結果的にハッピーエンドじゃなく少し切ない。
けれど「未来」に向かっていったという事で○。

★★★+☆☆

ラベル:読書 荻原浩
posted by ゆき at 14:51| Comment(2) | TrackBack(3) | 荻原浩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月10日

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「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。
でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」。
香水の新ブランドを売り出すため、渋谷でモニターの
女子高生がスカウトされた。口コミを利用し
噂を広めるのが狙いだった。販売戦略どおり、噂は都市伝説化し
香水は大ヒットするが、やがて噂は現実となり
足首のない少女の遺体が発見された。

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ミステリー&サスペンス。
「噂」がキーポイントに物語が展開していく訳だが
出てくる「噂」はひとつだけじゃなく何種類も出てくる。
その中には自分が聞いた事のある「噂」もあって
読みながら思わず頷いていた。

物語は3人の視点から進んでいく。
そして、またそれぞれのキャラが
しっかり出来上がっておりとても良かった。
自分的には刑事コンビのキャラが気に入った。
会話の中に、あたたかいものがあったし
センスも良かった。

ミステリーの中にこういう部分がある事により
他の部分がより一層際立っているのだと思う。

犯人は自分が予想していたのとは違ったが
納得できる。予想と外れたのがまたいい意味で良かった。
と、ここで「犯人が分かった」と安心させられて
ラストのラストで見事にひっくり返されてしまった。
気が抜けない本とはこの事だと実感。
ただ、他の方の感想にあるように
ラスト1行はそれ程衝撃的では無かったかな。

「神様からひと言」「ママの狙撃銃」と同じ作者とは思えない。
まぁ、続きが気になって仕方なかったのは同じだけど。
読み応え十分の1冊。

★★★★★

ラベル:読書 荻原浩
posted by ゆき at 08:51| Comment(0) | TrackBack(8) | 荻原浩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月20日

神様からひと言

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大手広告代理店を辞め、「珠川食品」に再就職した佐倉凉平。
入社早々、販売会議でトラブルを起こし
リストラ要員収容所と恐れられる「お客様相談室」へ異動となった。
クレーム処理に奔走する凉平。
実は、プライベートでも半年前に女に逃げられていた。
ハードな日々を生きる彼の奮闘を
神様は見てくれているやいなや…。

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お客様相談室という舞台が設定にもかかわらず
コミカルに書かれているし登場人物も一癖も二癖もある人ばかり。
「お客様相談室」=「クレーム専門」なのだが
その大変さや悲壮感といったものはなく楽しく読める。

ページをめくるたびに、「お客様相談室」で
成長していく主人公の姿が見られる。
神様というのは、会社にとっての神様と
主人公にとっての神様ということで2つの意味がある。
主人公にとっての神様が言う事はとても
理解でき納得がいく言葉が多い。

この本は「会社勤め」と「彼女との別れ」がテーマのようで
テーマが2つあることで物語の幅を多く出している。

会社勤めをした事がある人は
共感する部分が多く、楽しく読める作品になってると思う。

ラスト、爽やかにさっぱりと仕上げてあるのも良い。
御疲れ気味の時にお勧め。

★★★★☆





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2006年09月29日

ママの狙撃銃

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福田曜子はふたりの子をもつ主婦。
夫の孝平は中堅企業のサラリーマン。
ふたりは、ごくふつうの恋をし、ごくふつうの結婚をしました。
ただひとつ違っていたのは…。

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図書館で上記の作品紹介の文を読み借りる気になった1冊。

現実と非現実の世界が同時進行で話が進んでいくのだが
これがまた良かった。お互いがお互いを際立ててた。
シリアスな話なんだけどシリアスじゃない。
軽く読める。これは、現実の世界での出来事が
いいクッションになってるからだろう。

フツーの生活や、その裏で起こる出来事とのギャップも
ハラハラドキドキ感があって良かったし
「過去」と「現在」というシーンの切り替わりも良かった。
あらゆるところに二面性が見れる本になってると思う。

主人公が普通(?)の主婦というのも
物語に入りやすい一因かもしれない。
自分の娘が苛められ
その相手にお仕置きするシーンもスカッとした。
今の世の中、こういう母親も必要かもしれないと思う。

ドラマになったら面白いかも。

★★★★+☆

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2006年07月18日

コールドゲーム

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高3の夏、復讐は突然はじまった。
中2時代のクラスメートが
一人また一人と襲われていく…。
犯行予告からトロ吉が浮び上がる。
4年前クラス中のイジメの標的だった
トロ吉こと廣吉。
だが、転校したトロ吉の行方は誰も知らなかった。
光也たち有志は、「北中防衛隊」をつくり
トロ吉を捜しはじめるのだが―。

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題名が「コールドゲーム」だったので
野球の話かと思いきや「いじめ」がテーマ。
「いじめ」は社会問題でもあるが
この本は難しい言葉は一切なく読みやすいので
ストーリーにも入りやすい。
このストーリー、ある意味
誰にでも経験がある事かもしれない。
「いじめる人」「いじめられる人」「何もしない人」など
色々な人に分けられるのではないだろうか。
はたして、誰が悪くて誰が悪くないのか?
それは「いじめ」の当事者達ももしかしたら
分かっていないのかもしれない。
読んでると怖いものがあり惹きこまれる。

★★★☆☆

posted by ゆき at 23:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 荻原浩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月29日

誘拐ラプソディー

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38歳にもなって女房も子どももいない。
住む家もない。金もない。
あるのは320万円の借金と前科だけの男が
死を覚悟した時に訪れた誘拐のチャンス。
たっぷり笑え、しみじみ涙する
ノンストップユーモアクライムストーリー。

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確かに笑える。笑えるだけでなく人情味に溢れている。
誘拐という出来事を中心にストーリーが展開していくが
それだけでなく、誘拐した子供・伝助との友情?絆?。。
そういったものが絡み合っていて楽しく読める。
この主人公、運がないのか、運があるのか。。
読んだ人にしか分からない。

★★★+☆☆


ラベル:荻原浩 読書
posted by ゆき at 13:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 荻原浩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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