2006年09月24日

終末のフール

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あと3年で世界が終わるなら、何をしますか。
2xxx年。
「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」
と発表されて5年後。犯罪がはびこり
秩序は崩壊した混乱の中
仙台市北部の団地に住む人々は
いかにそれぞれの人生を送るのか?

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世界の寿命は後3年。
略奪・暴動など悪夢のような4年間が過ぎ
小康状態といえる安息の時間。
この時に生きる8つの家族の物語。

後3年しか生きられないと分かっている中で
希望を持つ事も難しい状況で
どうやって残りの日々を生きていくのか?
そういう事を書いた作品。

この本の中で1番響いた言葉は

「あなたの生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」

確かに、同じ時、同じ日はないって事は分かってる。
毎日が貴重だということも分かっている。
しかし、分かっているけども
その分かっている事を前提に行動するという事は難しい。

もし、同じ状況にたたされたら
私は一体どうするだろか?

★★★+☆☆


posted by ゆき at 22:39| Comment(0) | TrackBack(6) | 伊坂幸太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月24日

グラスホッパー

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「人は誰でも、死にたがっている」
「世界は絶望と悲惨に塗れている」
でも僕は戦おうと思うんだ。君との記憶だけを武器にして―

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ハードボイルドのような
ミステリーのような不思議な感じ。

復讐を誓う元教師
道路や線路に人を押し出して轢かせる「押し屋」
ナイフで一家を皆殺しにする「殺し屋」
自殺に追い込む「自殺屋」などなど
この本には「死」を商売にした人々が出てくる。

「押し屋」をキーワードに元教師、自殺屋、殺し屋の
3人の視点からストーリーが展開する。

面白いのはこの3人、それぞれに妄想癖があるという事。
この妄想もポイントになっている。

伊坂幸太郎らしくこの3人、リンクしていく。
淡々としていて、落ち着きがある展開。
だからといって、文章に魅力がない訳ではなく
伊坂ワールド満載と言った感じ。
ラストで、一気に謎が解けていく場面は
目が離せなかった。

ただ、感情移入がしにくかったのも事実。

★★+☆☆☆


posted by ゆき at 21:49| Comment(0) | TrackBack(4) | 伊坂幸太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月10日

陽気なギャングの日常と襲撃

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人間嘘発見器成瀬が遭遇した刃物男騒動
演説の達人響野は「幻の女」を探し
正確無比な“体内時計”の持ち主雪子は
謎の招待券の真意を追う。
そして天才スリの久遠は殴打される中年男に―
史上最強の天才強盗4人組が巻き込まれたバラバラな事件。
だが、華麗なる銀行襲撃の裏に突如浮上した
「社長令嬢誘拐事件」と奇妙な連鎖を始め…。

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「陽気なギャング」シリーズの第2弾。
第1章を読んだ時点で今回は短編か?
と思いきや第2章で繋がってくる。
この伏線がここに来たかぁ。。と思う文章の作り方は
さすが伊坂幸太郎と言わざるを得ない。
前作同様、楽しめる事間違いなしの1冊。

★★★★+☆


posted by ゆき at 19:30| Comment(0) | TrackBack(1) | 伊坂幸太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月04日

陽気なギャングが地球を回す

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嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人
精確な体内時計を持つ女。
この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった……
はずが、思わぬ誤算が。
せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく
逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ!
奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り
そして死体も出現。

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面白かったの一言。
ストーリーもしっかりしていて
軽快に進行していく。
登場人物がそれぞれ個性がありそれが
うまく調和されてる。
本文を読んでると「なるほど」と思う事もしばしばあった。
人間、視覚からの思い込みは大きいらしい。
(読んでない人には意味不明ですね。笑)

読み終わった後は「気持ちよかった」という印象。
是非、是非、お勧めの1冊。

本文より
じかん【時間】
人間が平等に与えられると思い込んでいるものの一。
人間が正確に把握できていると安心しているものの一。
退屈と比例して進みが遅くなり、
授業中には、止まっていると錯覚を受けることもある。

★★★★★

posted by ゆき at 22:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 伊坂幸太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月03日

重力ピエロ

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半分しか血のつながりがない「私」と、弟の「春」。
春は、私の母親がレイプされたときに身ごもった子である。
ある日、出生前診断などの遺伝子技術を扱う私の勤め先が
何者かに放火される。
町のあちこちに描かれた落書き消しを・門に
請け負っている春は、現場近くにスプレーによる
グラフィティーアートが残されていることに気づく。
連続放火事件と謎の落書き
レイプという憎むべき犯罪を肯定しなければ
自分が存在しない、という矛盾を抱えた
春の危うさは、やがて交錯し…。

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途中、DNAの他しい・明があって
うなる箇所もあり読みづらい部分もあるけれど
読み出すと止まらなくなる。
揃弟の会話はテンポ良くリズムもあり
「かっこいい」と言える。
またこの揃弟の両親が良かった。
読んだ後、少しセンチメンタルになり清清しさが残る本。

★★★+☆☆

posted by ゆき at 14:15| Comment(0) | TrackBack(2) | 伊坂幸太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月26日

ラッシュライフ

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解体された神様、鉢合わせの泥棒、歩き出した轢死体
拳銃を拾った失業者、拝金主義の富豪―。
バラバラに進む五つの物語が、最後の一瞬で一枚の
騙し絵に組み上がる。

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この作品、いきなり10人近くも登場人物が出てくる。
そして個々にストーリーが進んでいくのだが。。
パズルをしてるような感覚と言えばいいのだろうか??

これは一体、どうなってるの?と思いながらピースをはめていく。
最後のピースがはまり全体像が見えた時の爽快感は格別かも。
いつもながら彼の細かい伏線は素晴らしいと思う。

★★★★+☆



posted by ゆき at 01:19| Comment(2) | TrackBack(2) | 伊坂幸太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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