2009年05月12日

犯罪小説家

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新進作家、待居涼司の出世作「凍て鶴」に映画化の話が
持ち上がった。監督に抜擢された人気脚本家の小野川充は
「凍て鶴」に並々ならぬ興味を示し、この作品のヒロインには
かつて伝説的な自殺系サイト「落花の会」を運営していた
木ノ瀬蓮美の影響が見られると、奇抜な持論を展開する。
待居の戸惑いをよそに、さらに彼は、そのサイトに残された
謎の解明が映画化のために必要だと言い、待居を自分の
ペースに引き込もうとしていく。そんな小野川に
待居は不気味さを感じ始め――。

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「犯人に告ぐ」の作家だという事で
ついつい期待して読んでしまうんだけど・・・
今回もちょっとなぁと。

「ネット心中」をテーマにした物である事だけ
分かった。でも、何が言いたいのかが分からない。

自殺する理由や考え方は人それぞれって事?
それとも、立場が変われば見方も変わるって事?
重いテーマを題材にした割に、それを
生かし切れてないというか。。

登場人物のキャラ設定も、めちゃくちゃ
無理があったように思うし
誰にも共感出来ず、入り込む事も出来なかった。

なにもかもが中途半端に感じる。

ラストも「えっ?これで終わり」ってな位
後味が悪かった。
お勧め出来ない一冊。

★+☆☆☆☆

posted by ゆき at 16:27| Comment(2) | TrackBack(5) | 雫井脩介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月05日

ビター・ブラッド

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ベテラン刑事の父親に反発しながらも、同じ道を歩む息子の夏輝。
夏輝がはじめて現場を踏んでから一カ月が経った頃、捜査一課の
係長が何者かに殺害された。捜査本部が疑う内部犯行説に
曲者揃いの刑事たちは疑心暗鬼に陥るが…。初の現場でコンビを
組む事になったのは、少年時代に別離した実の父親だった—。

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久しぶりに読んだ雫井修介作品。

この作品も親子の関係を中心に書いた作品かな。
この本の一冊前に読んだ本は「父と娘」だったけど
今回は「父と息子」。。。
なので、ミステリー要素も入ってるのだが
シリアスというよりは
親と子の関係なので、軽くさくさく読める。

夏樹が反発しながらも、父親に対して
心を開いていく様子や
父親の肝心な時程、当てにならない様など
読んでいて楽しかった。

で、楽しかったんだけどミステリー部分に
もう少し濃く色をつけて欲しかったというのが
正直なところ。
簡単に、犯人が想像出来ちゃったし。

ラストのワンシーンは良かったんだけどね。
全体的に考えると少し評価は低いかも・・・

★★+☆☆☆

posted by ゆき at 16:24| Comment(2) | TrackBack(1) | 雫井脩介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月09日

白銀を踏み荒らせ

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ワールドカップを転戦する日本スキーチームの
メンタルコーチ・望月篠子は、同行していた学者から
ある人物に書類を届けてほしいと依頼される。
しかし接触の寸前、相手は何者かに襲撃され
篠子も追われる身に。誰が何の為に?
やがて、その悪意が天才スキー選手の事故死の真相に
関わっていることが分かり…。

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シリーズ物の第二弾。
前作は柔道、今回はスキーがメイン。
柔道の時同様、スキーの様子も詳しく
描写されているので分かりやすいと言えば
分かりやすいが、改めて
スポーツは文章として読むものではないと実感。

相変わらずの望月篠子と、佐々木深紅のコンビには
好感が持て会話も読んでいて面白いが
内容的には、物語の展開が遅く
本題に入るまでに時間がかかったなぁと。
前作を読んだ人には辛いページになっているように感じる。
シリーズ物という事で、どうしても前作と比べてしまい
前作に比べるとスピード感に欠け、面白みにも欠けると思う。
いまひとつというのが正直なところ。

「犯人に告ぐ」を読んだ後に
読んだのがいけなかったのか。。。

★★☆☆☆


posted by ゆき at 18:34| Comment(2) | TrackBack(1) | 雫井脩介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月03日

栄光一途

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オリンピックを目前に控えた日本柔道強化チームの
コーチ望月篠子は、柔道界の重鎮から極秘の任務を言い渡された。
「代表候補の中から、ドーピングをしている選手を突き止めよ」
重圧に堪えながら真実を追う
篠子はスポーツ界を蝕む病に直面する。

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「クローズド・ノート」「犯人に告ぐ」に次いで
雫井修介の本はこれで3冊目になる。
彼のデビュー作にあたるらしい。

柔道に精通していなくても
詳しく描写されてるので
十分迫力を感じ、読みやく
ストーリーに入りやすい。

ただ人間関係がごちゃごちゃしていて
分かりにくかった部分がある。

「ドーピング」というテーマを
詳しく説明してあり
行為自体の判断基準を問題にしつつ
物語は進行している。

この本は途中で今後の展開を読者に
予想させるもののテンポが悪く
中だるみする部分があるが
その予想を良い意味で
裏切るのでラストスパートは凄いと思った。
しかし、犯人の心理描写が中途半端に感じ
伏線が足りなかったようにも思う。

この物語、主人公の友人
佐々木深紅が居るからこその
面白さもあると思う。
登場人物の中で、彼女が1番良かった。

「面白い」のか「面白くないのか」
いまひとつハッキリしない本。

シリーズ物ということで第二弾も読んでみようと思う。

★★+☆☆☆



posted by ゆき at 22:32| Comment(2) | TrackBack(2) | 雫井脩介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月03日

犯人に告ぐ

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連続児童殺人事件―姿見えぬ犯人に
警察はテレビ局と手を組んだ。
史上初の、劇場型捜査が始まる。

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分厚い本で400ページ近くもあるあげく
2段構えの文章。それにも係わらず
さくさく読める。

面白い!登場人物の個性がよく描かれている。
主人公巻島と犯人との駆け引きも面白い。
スピードがあり次の展開が気になって
仕方なかった本。

視点も細かく代わり、心理描写が見事。
このままドラマにもなりそうな程
良く出来てると思う。
ただ、ラストはちょっとあっけないかも。。

★★★★+☆


posted by ゆき at 14:02| Comment(2) | TrackBack(3) | 雫井脩介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月01日

クローズド・ノート

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香恵はバイトとサークルに勤しむごく普通の大学生だ。
ある日、前の居住者が置き忘れたノートの束を見つける。
興味本位でノートを手にする香恵。
そのノートが開かれた時
彼女の平凡な日常は大きく変わり始める??。

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「携帯サイトでの連載時から感動の声が続々」という事を知り
そして、雫井修介という事で読んだ本。

期待が大き過ぎたのか、「感動」というものがなかった。
途中から先の展開が読めてしまったし
ラストもありがちといった感じ。
ただ、先生と生徒の交流部分は読んでいて
穏やかな気持ちになった。

本文の後に、後書きがあるのだが
(後書きは本文の後に読んだ方が良い)
それを読むと先生と生徒の交流部分に
尚更満ち足りたモノを感じるかも。

読んだ後は、爽やかさを感じるものの物足りなさが残った。

★★+☆☆☆



posted by ゆき at 23:42| Comment(0) | TrackBack(2) | 雫井脩介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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