2007年02月20日

凍りのくじら

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カメラマンの父が失踪してから5年。毀れそうな家族を
たったひとりで支えてきた高校生・理帆子の前に
現れた青年・別所あきら。彼の優しさが理帆子の
心を癒していくが…。家族と大切な人との繋がりを
描く「少し不思議」な物語。

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ドラえもん好きにはたまらない本かも。
ドラえもんの道具を中心に物語が展開してると
言っても過言でないような気がする。
メジャーな道具からマニアックな道具まで
色々登場する。

主人公の女の子は、藤子・F・不二雄先生を
尊敬する高校生の女の子。
藤子先生の代表作ドラえもんは「SF」。
サイエンスフィクション、ではなく
藤子先生曰く「少し不思議」のSF。

理帆子は自分が出会った人物達を
「少し・○○○」と表現していく。
自分自身は「少し・不在」。
彼女は自分と世間との間に目には見えない
壁を感じて毎日を過ごしている。
そんな彼女が
人と本当に触れ合う事とはどういう事か
そして自分は本当はどんな人間かという事を
知っていく物語。

「冷たい校舎の時は止まる」に引き続き
一気読みだった。

この本を読んで
もしかしたら私も知らないうちに
その道具は実際には見えないけれど
ドラえもんの道具を使ってるのかもと思った。
時には良い方向へ、時には悪い方向へと。
そして、また私以外の人もきっと使ってるんだろう。
私が使う場合、また違う人が使う場合では
全然違った使い方で。
道具は道具であって
結果はその人の使い方次第で大きく変わる。
出来るなら良い方向へいくように使いたいもの。

このような書き方ではよく意味が分からないかな。w

この本、理帆子の人間的成長だけでは
終わらない。ラストには「えっ?」と思うような
展開が待ち受けている。
正直、読み返しましたよ。私。
色々な意味でお勧めの1冊。
読み終わった後はドラえもんが読みたくなる。

★★★★★



posted by ゆき at 22:49| Comment(6) | TrackBack(7) | 辻村深月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんわ^^
本当に、ドラえもんファンにはたまらないですよ。
私も結構マニアですが^^;
最後まで謎は解けませんでした。
あ〜なるほど〜と思いましたね。
とってもいい作品でした。
他の作品も読んでみたいです。
Posted by 苗坊 at 2007年02月20日 23:29
苗坊さん☆
私も最後まで分からなかったです。w
読み返してやっと納得。
この方の本は、私もこれで2冊目なんですけど
出版されてる本は読破したいと思いました。
Posted by ゆき at 2007年02月20日 23:46
ゆきさん、こんにちは!
なかなか面白い題材でしたよね。
ミステリよりもサイコなんじゃないか?と思わせる
部分が私は好きでした(笑)
サプライズには息が止まりました。
しばらく思考が止まって慌てて読み返すはめになりました。
辻村作品他も楽しみです♪
Posted by リサ at 2007年02月22日 18:03
リサさん☆
面白かったですよね。誰でも知ってる
ドラえもんを題材にしたところがまた良かったですよね。

>しばらく思考が止まって慌てて読み返すはめになりました。

 本当に。。私も2度、3度と読み直しました。w
 リサさんは、もう辻村作品は全部手元にあるそうですね。
 羨ましいです。私も読破目指して頑張ります。
Posted by ゆき at 2007年02月22日 21:40
なぜか全部読んでしまっている私ですが…毎回毎回読み始めたとき「嫌い」→読み終わったら「好き」の波に翻弄されております…。くやしい…けどやっぱりスキです(小声)。
Posted by chiekoa at 2007年02月23日 12:47
ちえこあさん☆
この方の作品、全部読まれてるんですね。
凄いです。私はまだこれで2作品目です。

>読み終わったら「好き」の波に翻弄されております…。

 意外や意外と作者の思う壷かもしれませんね〜w
Posted by ゆき at 2007年02月23日 21:00
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