横須賀に巨大甲殻類来襲。食われる市民を救助するため
機動隊が横須賀を駆ける。孤立した潜水艦「きりしお」に
逃げ込んだ少年少女の運命は? 海の底からきた「奴ら」から
横須賀を守れるか-!?
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眠れなかったので、少し読書でもしてから
寝るかと思い読み始めた。
「少し」なんてとんでもなく
あっという間に本の世界に惹きこまれ
一気にラストまで。。気がつけば外は明るかったよ。w
いやぁ、凄かった、面白かった!
「レインツリーの国」とは180度違う。
でも、他の方の有川浩の本の感想を読んでると
こちらが本当の彼女の作風なのかな?
最初の12、3ページ程まで読んだ私は
この本、自衛隊vsテロの話なのかなぁと想像してた。
それが。。自衛隊vsテロじゃなく
機動隊vs怪物?
怪物よ。怪物。まさか怪物が出てくるとはね。
その怪物も簡潔に言えば、ザリガニが巨大化したような物だし。
えっ?こんな展開あり?
まるで、ゴジラvs○○○なんじゃ??なんて思ってたら
作者、しっかりゴジラを絡ませてきてた。
思わず、笑いがこぼれた。
そっか。これは、こういう本なのねと。
でも、機動隊vs怪獣の話だけじゃここまで
私も惹きこまれなかったと思う。
機動隊や自衛隊の位置関係や力関係
それに関わる明石と烏丸、そして滝野のやりとりが
面白く、燃え具合も良かったな。
そして、怪獣物なんだけど青春あり、恋愛もありで
もう、おなかいっぱい。
そのおなかいっぱいもいっぱい過ぎる事なく
ちょうどいい感じで詰め込まれていて面白かった。
潜水艦に閉じ込められた子供達の関係は実にリアル。
でも、それだけに潜水艦の中で次から次へと起こる
出来事からは目が離せず、一緒になって
ムカツイタリ、自分が同じ立場だったらと考えたりと
ページを捲る手が止まらない。
子供達が少しずつ成長していく様が感じがいい。
もちろん、主人公2人の存在を忘れてはならない。
すぐ熱くなる夏木とクールな冬原。
このキャラの性格も名前から考えたのか?
はたまた、性格が先だったのか?
夏木のキャラも冬原のキャラも大好きかも♪
ラストも私的にはとっても魅力的。
その後をたやすく想像させる終わり方だっただけに
もやもや感がなく、すっきり爽やかに読み終わった。
いやぁ、満足の1冊。
この方の本、他の作品もとっても楽しみ。
好きな作家が増えた事は間違いない。
★★★★★
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TBさせていただきました。
とっても良かったです!
私も有川さん大好きになりました^^
有川さんの書くカッコいい男性と、恋愛模様が好きです。
こういうの、憧れますねぇ・・・。
そうなんです。夏木と冬原いいですよね。
私、周りに居たら絶対ほれちゃいそうです。
レインツリーの時も思いましたが。。
図書館の堂上も好きなんですよね。
男性キャラが素敵です♪
面白かったですよね、これ。私は有川さんの初読みがこれだったので、度肝を抜かれました(爆)巨大ザリガニ?!ええ〜っ?!から、あんなに爽やかなラストに持っていくあたり、非凡です・・。
はい、とても面白かったです。
私、これ大好きな本になってます。
巨大ザリガニ。私もビックリですよ。w
ラストは本当に爽やかでしたね。
いやぁ、良かった♪
一度、家族で横須賀に遊びに行ったことがあって、あの公園か?あの辺か??とフィクションなのに、よかった〜、遭遇しなくて、なんて思ってしまう一瞬があったり。
自衛隊の方がものすごく素敵に思えた作品でした。
横須賀に遊びに行った事があるなら
尚更リアルに想像出来たんじゃないですか?
面白さも一層upになったのでは?
陸・海・空シリーズの中ではダントツで
これが私の中で一番です。w