2006年12月05日

福音の少年

**********************************************************************

十六歳の永見明帆は、同級生の藍子とつきあっていても
冷えた感情を自覚するだけ。唯一、彼が心に留める存在は
藍子と同じアパートに住む彼女の幼なじみ、柏木陽だった。
藍子の様子がおかしい?そう気づいたある日、母親と
けんかした陽が突然泊めてくれ、と訪ねてくる。
その夜半、陽のアパートが火事で全焼、藍子も焼死体で
発見される。だが、それは単なる事故ではなかった。
真相を探り始めた彼らに近づく、謎の存在。自分の心の
奥底にある負の部分に搦め捕られそうになる、二人の少年。

**********************************************************************

私にとって初あさのあつこ作品。
図書館で何気なく借りてきた本がこれ。

2人の少年+謎の人物の視点から物語は
進行していくのだが、読んでいて途中、途中
明帆なのか陽なのかしばしば分からなくなり読み直す事も。
2人の少年の内面を描いた作品なので
仕方ないと言えば、仕方ないのだけどもう少し
切り替えを分かりやすく書いて欲しかった。

2人の少年はお互いが誰にも言えない闇の部分を持っている。
だからこそ、お互いがお互いに惹かれあい、そして反発しながらも
相手の事が気になっていく。
一見、同じように見える少年達だが読み進めていくうちに
根本的部分で違うという事が分かっていく。
少年1人より少年を2人登場させる事によって
より一層、物語に深みを出しているように感じる。

この本は、書かれている文字だけを読んでいても
何が言いたいのかは分からないと思う。
表現されてるようで、あいまいにしか表現されていない
作者の意図を探るように書かれているのではないだろうか。
その為、評価も良し悪し分れるように思う。

そして、私が意図を読み取れたのか?と言われると。。。
読み取る前に本を読み終わった気がする。
読み終わった後は不完全燃焼な状態。
それでも星4つなのは
最初から最後まで物語に惹きこまれてしまったから。
少年2人のゆくえに集中してたからかもしれないが。

ラストは、私にとって好ましくない終わり方で
私としては、その後を是非知りたいかな。
この後、この2人の少年がどのように成長していったのかが
非常に気になるところ。

★★★★☆






この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

福音の少年 [あさのあつこ]
Excerpt: 福音の少年あさの あつこ 角川書店 2005-07-20 同級生の藍子とつきあっている十六歳の永見明帆。そして藍子の幼馴染で同じアパートに住んでいる柏木陽。微妙なバランスの関係の三人。明帆の家に突..
Weblog: + ChiekoaLibrary +
Tracked: 2006-12-05 15:58

福音の少年*あさのあつこ
Excerpt: ☆☆☆・・ 福音の少年あさの あつこ (2005/07/20)角川書店 この商品の詳細を見る「私のこと、あなたにだけは忘れてほしくない」 十六歳の永見明帆は、同級生の藍子とつきあっていても冷..
Weblog: +++ こんな一冊 +++
Tracked: 2006-12-05 18:25

■ 福音の少年 あさのあつこ 
Excerpt: 福音の少年あさの あつこ 角川書店 2005-07-20by G-Tools 舞台は、田舎の小さな温泉町。十六歳の明帆は、同級生の藍子とつきあっていますが、本当は他人に関心がなく、優等生の仮面をか..
Weblog: 本を読んだら・・・by ゆうき
Tracked: 2006-12-07 14:33
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。