結婚三年目、妻が逝った。のこされた僕らの、新しい生活―
泣いて笑って、少しずつ前へ。一緒に成長する「パパと娘」を
季節のうつろいとともに描きます。美紀は、どんどん大きくなる。
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私にとってジャストタイムの本だったらしく
本に書かれている文章や言葉が素直に
心の中に入ってきた。
たぶん、これが、独身の時や
結婚しても子供が居ない時に読んでいたなら
また、別の感想になっていたと思う。
男手ひとつで娘を育てる過程が
優しく、丁寧に書かれている。
切なく哀しい部分もあるけれど
全体的に温かさで包まれたものに
なっていて、美紀ちゃんが
その歳、その歳で
母親を求める場面では、切なくて
思わず涙してしまった。
父親と娘、こんな関係なら
素敵だと思う。
子育てしてる今、この時、この瞬間を
大事にしたいなぁと思わせてくれた本。
重松清らしい作品になっている。
お勧めの一冊。
★★★★★
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