2009年04月08日

おそろし 三島屋変調百物語事始

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17歳のおちかは、実家で起きたある事件をきっかけに、ぴたりと
他人に心を閉ざしてしまった。ふさぎ込む日々を、江戸で
三島屋という店を構える叔父夫婦のもとに身を寄せ、慣れないながら
黙々と働くことでやり過ごしている。おちかを案じた叔父は
人々から「変わり百物語」を聞くよう言い付ける。おそるおそる
客と会ったおちかは、次第にその話に引き込まれていく。いつしか
次々に訪れる人々の話は、おちかの心を少しずつ溶かし始めて…

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1話1話完結かと思いきやそうではなくて
ラスト、全ての物語がリンクしていく。
私としては、1話完結の方が良かったのではないかと。
ラストのリンクはちと強引なのでは?

おちかは、人々からもたらされる話を聞きながら
自分の心の内をかえりみて、考え悩み少しずつ
解決していく訳だけど・・・
読んでいておちかの心の動きが分かる時もあれば
ちょっとそれは・・というような時もあって
しっくりとこない場合があった。

ラストは特にそんな感じで
読者はどこへやら・・おちか1人で暴走??


ネタバレあり。
続きを読む方はご注意を。


最後はおちかvs屋敷。
で、おちかにはそういう不思議な力が
あるって設定なのか?
おちかの説得だけで、屋敷の力が
開放されちゃうってちょっとねぇ。。
今まで、あれだけ恐ろしい事してきたのに
なんだかあっけなさすぎて・・・
「うーん」っていうのが正直な感想。

人々の切なさや哀しみの描写は良かったし
江戸時代の生活描写も読んでいて面白かったんだけど
おちかの心の移り変わりもまぁ良いとして
ラストが。。。
普通に百物語で1話完結だったら良かったのにな。

これ、シリーズでまだ続いてるんだけど
今後、どういう展開になるのかな??

★★★+☆☆

posted by ゆき at 07:06| Comment(0) | TrackBack(2) | 宮部みゆき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Weblog: 粋な提案
Tracked: 2009-04-09 01:03

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Excerpt: 心を閉ざした17歳のおちかは、預けられた先の叔父夫婦から 「変わり百物語」を、人々から聞くよう言い付けられる。 さて感想。 さすが、宮部さん。一気に読ませますね。うまいです。 人々の息づか..
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