2008年11月22日

虚夢

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娘を殺した犯人が目の前を歩いている!
愛娘を奪い去った通り魔事件の犯人は「心神喪失」で罪に
問われなかった。運命を大きく狂わされた夫婦はついに
離婚するが、事件から4年後、元妻が街で偶然すれ違ったのは
忘れもしない「あの男」だった。
不起訴処分となった通り魔犯と街で遭遇したといい、過去からの
苦しみに苛まれて不可解な言動を強めていく元妻。
彼女が見たのは本当にあいつなのだろうか。
元夫に出来ることはひとつしかなかった・・・・

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「精神障害者」の犯罪がテーマの本。
加害者側、被害者側、また彼らを取り巻く人物など
色々な登場人物の視点から物語が書かれている。
一方の立場に片寄る事なく書かれているので
内容的に重いものがあるのだが
非常に読みやすくなってると思う。

決して、この話、人事ではないと思う。
「精神障害者」という言葉は
ニュースでもよく聞くし
この先いつ、何時自分がその渦中に
巻き込まれるか。。
巻き込まれないという保証は絶対にないのだから。
こういう事を思うと
自分だったら・・・とつい考えずには居られない。
加害者側になっても被害者側になっても
どちらも辛く、想像する事が難しい。。

「正常」と「異常」の境界。
誰がどのような基準で判断するのか?
これもまた、重いテーマの1つで。。
「異常」と判断されたとしても
本当にそれは正確な判断なのか?
色々考え始めるとキリがなく
本当に怖いなぁと感じた。

★★★★+☆



ラベル:読書 薬丸岳
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posted by ゆき at 16:24| Comment(0) | TrackBack(2) | 薬丸岳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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